シフトレバーに付いている謎の「O/D」ボタンって何? そもそもどんな効果があるの? かつて定番も最近見かけなくなった理由とは
かつてはAT車のシフトレバーには「O/D」と表記されたボタンが装着されていましたが、一度も押したことがない人もいることでしょう。一体このボタンは何のためにあったのでしょうか。
「O/D」って何だ!? 不思議なボタンの謎
現在販売されているクルマでは見かけることが少なくなりましたが、かつてはAT車のシフトレバーには「O/D」と表記されたボタンが装着されていました。
このボタン、「よく考えたら一度も押したことが無い」という人も多いでしょうが、そもそも一体なんだったのでしょうか。
「O/D」と表記されたこのボタンの正式名称は「オーバードライブボタン」あるいは「オーバードライブスイッチ」と呼ばれるもので、「O/D」の2文字は「Over Drive」の頭文字をとった表記です。
そんなオーバードライブボタンの機能は、押すことでオーバードライブをオフにでき、反対にボタンが押されていない状態ではオーバードライブはオンになります。と言っても、これだけでは目的がよく分かりません。
そもそものオーバードライブとは「トップギア」を意味しており、例えば5速AT車であれば、5速のギア、4速AT車なら4速がオーバードライブに当たります。
つまりオーバードライブボタンを押すことで、「トップギアを使わずに走行」することができる、というわけです。
では、「トップギアを使わないこと」にどのような意味があるのでしょうか。自動車ディーラーに勤める整備士に話を聞いたところ、以下の回答がありました。
「クルマはトップギアを使わずに低いギアのみで走行することで、不要な変速を減らすことができます。
これによってエンジンへの負荷が減り、速度も安定するため燃費向上にも貢献するのです。
AT車は、速度や走行状況に応じて自動で変速が行われ、高い速度域ではトップギアを用いて走行しようとします。
しかし信号が多い場所などではスピードのアップダウンが大きいため、『トップギアに上げてもすぐに低いギアに変速する』といったことが頻繁に起こり、無駄にトップギアを使っている状態が発生。
そこでオーバードライブボタンをオフにすることで、変速回数を減らし、道路状況に応じた安定した走行ができるようになるのです(自動車ディーラーの整備士)」
また、下り坂ではオーバードライブボタンを押すことで、トップギアから1段低いギアに切り替わり、より強いエンジンブレーキを利用することができます。
ではなぜ最近のクルマではオーバードライブボタンを装備している車種が減っているのでしょうか。
この理由について先述の整備士に再び聞いてみたところ、「近年のモデルはトランスミッションの性能が高まっていることもあり、ユーザー自身がオーバードライブボタンで制御する必要が無くなったため」と回答がありました。
またそれ以外の理由としては、「トランスミッションに『CVT』を搭載する車種が増えたこと」もオーバードライブボタンがあまり見られなくなった要因とのこと。
CVTとはギアを用いず無段階で変速するトランスミッションのため、オーバードライブボタンはそもそも必要ないということです。
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かつて多く存在したオーバードライブボタンがあるクルマは、AT車ではあるものの、ドライバー自身が走行状態を考えて制御するという面白さがありました。
しかし、ATの進化やCVTの普及により、オーバードライブボタンはその数を減らしており、このままオーバードライブボタンは記憶の中にのみある存在となるのかもしれません。
なおその代わりに「B」や「S」など、低いギアを利用できるポジションが設けられているため、エンジンブレーキを利用する際はこちらに切り替えるとよいでしょう。
トップは直結(ギア比が1対1)、その上なので(ギア比は下がる)オーバードライブなのでは?
えぇっ? 言ってることがめちゃくちゃじゃない?
〉クルマはトップギアを使わずに低いギアのみで走行することで、不要な変速を減らすことができます。
これによってエンジンへの負荷が減り、速度も安定するため燃費向上にも貢献するのです
低いギアのみで走ったらエンジンの回転数が高くなって、当然負荷は増えるし、燃費だって落ちるでしょうよ。
試しにATのシフトレバーを2に入れたままで走ってみなよ。変速回数は減るけど、エンジンの回転数は高い→高負荷→燃費ガタ落ちになるから。
本当に整備士が言ったのかどうかわからんけど、素人相手の記事だと思って出鱈目なこと書いたらあかんよ!
記事では、「中低速までの流れでコンピューターが変速を前後する状況で過剰な変速を防ぐ」という極一部しか存在しない環境を想定しています。
まず説明書に書いてあるんだから謎でもなんでもない。
謎の〇〇ってタイトル多すぎ
そして整備士じゃなくて開発した側に聞け。