なぜ「スライドドアの速度」変わる? トヨタ「アルヴェル」の「開閉が速くなる」アップデートとは 「1秒」の差が凄かった…
KINTOでは先代「アルファード/ヴェルファイア」に搭載されるスライドドアが進化する商品を開発しましたが、どのようなものなのでしょうか。
スライドドアを速くするアップデートって何?痒いところに手が届く後付け機能とは?
ミニバンなどに採用される電動スライドドアですが、人によってはその開閉速度に不満を持つことがあるかもしれません。
今回、KINTOでは先代「アルファード/ヴェルファイア」に搭載されるスライドドアが進化する商品を開発しましたが、どのようなものなのでしょうか。
クルマの機能といえば工場出荷状態が基本であり、自分色に染めたい場合は、純正オプションパーツやアフターパーツを使ってカスタムしていくのが常套手段です。
純正ECUでコントロールするようなものは、アフターパーツでも機能性をアップできないものもあります。
しかし純正ECUのプログラミングを変更することで機能性アップできるパーツがありました。
トヨタとKINTOが取り扱う商品の中に「KINTO FACTORY」という、トヨタ・レクサス既販車のソフトウェア・ハードウェアを最新の状態に進化させるサービスです。
KINTOというと、トヨタやレクサスの車両を月々定額で所有できるサブスクリプションサービスを頭に思い描くかもしれません。
しかしそれだけでなく、機能向上サービスを提供するKINTO FACTORYや中古車販売を行う「KINTO ONE」、「モビリティマーケット」、旧車をレストアしてレンタカーとして貸し出す「Vintage Club」など多くの事業を行っています。
KINTO FACTORYでは経年劣化したシートや外装パーツを交換する「リフォーム」、クルマの基本性能を向上させる「アップグレード」、ドライバーに合わせてクルマを進化させる「パーソナライズ」という3本柱があります。
そうした中で2023年7月12日にKINTO FACTORYで新たに「アルファード/ヴェルファイア」のスライドドアが進化するプログラムが発表されました。
これは、先代のいわゆる30型アルファード・ヴェルファイア用パワースライドドア速度UPというアップグレードパーツです。
先代のいわゆる30型アルファード・ヴェルファイアにはグレードにより、電動で開閉するパワースライドドアが装備されています。
トヨタが使い勝手を考えて導き出した、スライドドアの開くスピードは約4.7秒。閉まるスピードは約6.3秒です。
何気なくパワースライドドアを開閉していますが、老若男女・子供やお年寄りが使うことも考えた結果のスピードだと言います。
しかし大人では若干遅く感じられ、もう少し速く開閉しないかなと思うことも多いでしょう。
お年寄りや速く開閉してしまうことによる子供の飛び出しなどを考慮すれば、この速度は絶妙かもしれません。
しかし雨の中の送迎や、荷物を両手にいっぱい持っている時。
タクシーやハイヤーなど乗る人が限られ安全も考慮できる場合においては、もう少し速く開閉してほしい。
そんなユーザーの声に応える形で、KINTO FACTORYでは「パワースライドドア速度UP」という商品を開発しました。
ディーラーに持ち込んで、ソフトウェアのリプログラミングを行うとあっという間にパワースライドドアの開閉速度がUPします。
開く方は施工前約4.7秒だったものが施工後約3.7秒、閉まる方は施工前約6.3秒が施工後約4.7秒となります。
わずか1秒と1.6秒ですが、その速さは思った以上に速くなります。
今回試しに車両の右側スライドドアに速度UPを施し、左側スライドドアは標準のままという状態にしてもらいました。
運転席にある開閉スイッチを同時に押すと一緒に動き出しますが、明らかに施工されたスライドドアが速く開閉します。
一旦この速い開閉を見てしまうと純正が遅く感じるほどの違いがあります。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。