日本ミシュランタイヤが群馬県太田市へ本社移転 主要部門を統合し「群馬から世界へ」

日本ミシュランタイヤは2023年8月3日、群馬県太田市への本社移転を受けて記者会見を開きました。研究開発拠点を置く太田市への主要部門統合で、「より強固かつ柔軟な社内体制を構築し、自由な発想でイノベーションを推進する」とのことです。

本社機能を新宿から太田へ

 日本ミシュランタイヤは2023年8月3日、群馬県太田市へ8月に本社を移転したことを受けて、群馬県庁で記者会見を開きました。これまで本社を置いていた東京都新宿区のオフィスは縮小し、研究開発部門がある太田市に主要部門を統合したとのことです。

記者会見にはミシュランマンやぐんまちゃんも駆け付けた
記者会見にはミシュランマンやぐんまちゃんも駆け付けた

 同社は本社移転を、自動車業界の変革や、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えるなど社会情勢が大きく変わる中、「より強固かつ柔軟な社内体制を構築し、自由な発想でイノベーションを推進するための第一歩」と位置付け。ミシュランが1991年から研究開発拠点を置くゆかりの地であり、自動車産業の集積地でもある群馬県に本社を構え、主要部門を統合することにしたとしています。

 日本ミシュランタイヤ社長の須藤元氏によると、元々太田市の拠点には250人、新宿区の本社には150人が属しており、今回の移転では新宿区から100人が異動対象に。本社移転の登記は8月1日に完了したとのことです。

 会見ではまず、須藤氏が「自動車産業の大変革期、物流業界の2024年問題、そしてものづくりの在り方、業界自体が変化する中、私たちはこの地にミシュランの知恵と経験を結集し、群馬からイノベーションを起こす。本日はミシュランが『群馬から世界へ』こぎだすための、船とその航路をご覧いただきたい」とあいさつ。

 続いて、来賓として出席した山本一太群馬県知事が「群馬県への本社移転を心より歓迎している。県としても、今回の移転を契機として、産学官が力を合わせ、革新的なビジネス創出に取り組むことで、群馬県のさらなる発展に努める」などと歓迎の言葉を述べました。

日本ミシュランタイヤ株式会社 代表取締役社長 須藤元 氏
日本ミシュランタイヤ株式会社 代表取締役社長 須藤元 氏

 続いて須藤氏によるプレゼンテーションがあり、「ミシュランはこれからも『People(人)』『Planet(地球)』『Profit(利益)』の3つのPを柱に事業推進していく」と述べ、一問一答セッションでは、来賓から須藤氏への質疑応答も行われました。

 報道陣から、移転・統合によるコスト削減効果について聞かれた須藤氏は「今回の移転では新宿区(の本社)から100人が異動対象となったが、皆が太田市に引っ越せるわけではなく、(シャトルバスや特急通勤など)いろいろな施策を取り入れているため、コスト面の低減は大きくない」と回答。「(新型)コロナ前は出社が当たり前。コロナ後はリモートが当たり前になったが、フェース・トゥー・フェースで皆がいろんな意見を言って、発見があることの大切さを改めて感じた。みんなで1カ所に集まってコラボというところを実現したかった」と、コスト面よりも社員同士の連携強化が移転・統合の主目的のひとつであることを強調しました。

 須藤社長は閉会のあいさつで「県内の皆さまからのメッセージに、『車が大好きなのでミシュランが群馬に来てくれてとてもうれしい』との声や、『新世代タイヤに期待している』という声があった。私たちを温かく歓迎してくださる群馬の皆さまのご期待に応えたい」と感謝と決意を述べ、会見を締めくくりました。

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