運転中「ゲリラ豪雨」に遭遇したときのNG行為は? 命を守るための“災害級大雨”への対処法とは
クルマを運転しているときに、ゲリラ豪雨に見舞われた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
視界不良・冠水などの危険が
短時間に集中して雨が降る「ゲリラ豪雨」が今年も各地で発生しています。“バケツをひっくり返したような”と表現されるくらいの豪雨ですが、クルマを運転しているときに遭遇したらどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
気象庁がまとめた「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」によると、1時間降水量80mm以上、3時間降水量150mm以上、日降水量300mm以上など強度の強い雨は、1980年頃と比較して、おおむね2倍程度に頻度が増加しているといいます。
気象庁は、1時間あたりの降水量によって雨の表現を定義しています。
おおよそ30~50mmは「バケツをひっくり返したような」「激しい雨」、50~80mmは「滝のように降る」「非常に激しい雨」、80mm以上は「息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる」「猛烈な雨」です。
このような豪雨のとき、クルマの運転でまず気を付けることは、視界不良です。
1時間で50mmを超えるような雨だとワイパーはほとんど効果がなく、周囲の状況がつかみにくくなります。
このようなときは、十分な車間距離を取り、安全な速度まで落としてゆっくり走行することが大切です。
そして昼間であってもライトを点灯しましょう。自車の存在を周りに示すことで、追突事故のリスクを減らせます。
道路は道路中央が盛り上がっていて路肩が低くなり雨水を排水口に流れやすくしています。メインの道路とそれに交差する道路ではメインの道路が高く、交差する道路が低く作られていることが多いです。つまり、交差する道路を直進する場合に、交差点の向こう側の水深が深くなっていることもあります。
いつも通る道であれば、縁石の有無。歩道が道路より高いか。反射ポールの長さと水没部分の水深。路面の起伏くらいは記憶しておかないと、部分的に低くなっている冠水部分に突入します。
アンダーパスの他にベイブリッジなどの降りきった部分には橋の上を流れてきた雨水に混じって土砂も含まれており、それらが溜まりに溜まって排水溝に詰まっていることも。排水口が詰まってしまうと自然と道路は水没してしまい、思った以上の深さになっていることも。
冠水した道路の水深は周囲の目印となる縁石やポール。電柱。店の入口などいくらでも深さを推し量る目印があるので、普段から注意深く記憶しておかないと大事な車を使い物にならなくしてしまう事も。
よく、ニュース映像で冠水した道路をまるで船のように水を押し分けて走行する車がいますが、ほぼタイヤハウスの上限まで水没しているのに強引に通行していますね。自分にはとても真似する勇気はありませんね。