高級車の助手席「謎の穴」いったい何!? 若い世代が不思議がる「珍装備」にオジサンたちの「反響の声」集まる
かつての高級セダンによく装備されていた独自の快適装備「貫通式オットマン」に対し、当時を知らない若い世代を含め、幅広い層から多くのコメントが寄せられています。
「運転手は足のニオイ気にならないの!?」と素朴な疑問の声も
高級ミニバンが普及する前の1990年代から2000年初頭までは、高級車といえばイコール「セダン車」を指す言葉でした。
そんな高級セダン車には、今とは違う独自の快適装備「貫通式オットマン」が備わっていました。若い世代には新鮮な装備に対し、幅広い世代の意見が寄せられています。
運転手付きの送迎車(ショーファーカー)といえば、かつては高級セダン車を使うのが当たり前でした。
後部には独立したトランクスペースが存在し、セダン車の室内空間は決して十分とはいえません。
そんな限られた条件下で後席のVIPに快適な移動を提供するため、昔から高級車には様々な装備が用意されています。
例えば高級セダンの後席リクライニング機構は、シートを前方に少しずつスライドさせながら背もたれを倒すことで、機能を成立させています。
そしてさらなるリラックスを追求するため、貫通式オットマンを用意する高級車が各社から設定されていました。
これは助手席のシート背もたれ部分を貫通させることで、後席の乗員が足を伸ばせるという機能です。
今改めて見るとなかなかの荒業と感じますが、1980年代から1990年代頃のトヨタや日産の高級車で、最上級グレードを中心に装備されていたのです。
この貫通式オットマンに対し、SNSなどでは様々なコメントが寄せられています。
なかでも若い世代から「試してみたい!」「こんな発想なかった!」と新鮮な驚きの声が多く見られます。
また「ドライバーは後席の人の足の匂いとか気にならないの?」「ゼッタイにクサいと思う(笑)」など、素朴な疑問も。
こうした若い世代の声に反応し、貫通式オットマンが現役だった時代を知るオジサン世代からは「(運転してると)意外と気にならないものでした」「実際使っている人は少なかったように思います」「今考えると不思議な装備だけど憧れたなあ」など、当時を懐かしむコメントが集まっています。
なお貫通式のオットマンは、2000年代に入り徐々に消滅していきました。
使用時には後席の乗員がかなり足をあげなければならず、万が一の衝突時にシートベルトからすり抜けてしまう可能性もあり、こうした安全上の理由で廃止されたと推察されます。
その後高級セダン車では、助手席シートを大きく前側へスライドしたうえでシート全体を傾斜させることで広い足元空間を確保し、足置きを備えるスタイルが、国内外で採用されています。
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近年では、国内のショーファーカー需要がラージクラスのミニバンへと移行しています。
そもそもセダンに比べ、後席空間のゆとりは圧倒的なことと、後席の快適性を重視した高級ミニバンが登場したことから、年々需要が増加しているといいます。
そんななか、2023年6月にフルモデルチェンジした新型「アルファード/ヴェルファイア」では、大型アームレストや電動オットマンなど数々の豪華装備を盛り込んだセカンドシートを備えた高級グレードも登場し、大いに注目を集めているところです。
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