全長5m超!? 三菱が「超大型モデル」を約12年ぶりに日本導入へ! 新型「トライトン」世界初公開! 社運をかけた「世界戦略車」フルモデルチェンジで何が変わった!?

手袋をしたままでも操作可能なインテリア

 新型トライトンは内装デザインも一新し、インパネには悪路走行時でも車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調の形状を採用しました。

 幾何学的な造形とメタリックを多用し、ハイコントラストでモダンな空間を目指したと三菱では説明します。

もはやSUV! 上質な三菱 新型「トライトン」の内装
もはやSUV! 上質な三菱 新型「トライトン」の内装

 また「MITSUBISHI TOUCH(三菱タッチ)」という考え方に基づき、手袋をしたままでも確実に操作できるセレクター、ダイヤル、スイッチ類の節度感を実現したほか、ステアリングホイール、グリップ、ドアハンドル類の握り心地やたくましさを追求しているといいます。

 フロントシートはドライバーの疲労を軽減させる形状としたほか、ヒップポイントを先代に対し20mmアップし視認性を向上させました。

 またAピラー(フロントウインドウの柱)の角度を立ててドア開口部を広げ、ステップの幅も広げて滑りにくい形状としたことで、乗降性を向上させています。

 トラックの荷台部分は大型化され、ユーロパレットの積載にも対応したほか、従来モデルに比べて荷台高を下げたうえバンパーコーナー上面の面積を拡大し、フレームで補強したことで、足を乗せるスペースとして使用可能とするなど、細部まで実用性を向上させました。

 また純正アクセサリーも充実させ、プロテクター類から、個人ユーザーに向けたドレスアップパーツまで、幅広く設定されているといいます。

※ ※ ※

 三菱の加藤 隆雄社長は新型トライトンに対し、タイ・バンコクで行われたワールドプレミアの場で次のように話します。

「新型トライトンは、三菱独自開発の堅牢なラダーフレームやボディ、強靭な足回り、力強く扱いやすいエンジン、優れた走破性と安定性を実現する4WDシステムなど、従来からもつ三菱自動車らしさに磨きをかけ、新時代に相応しいピックアップトラックへと大幅に進化させました。

 最終的には100か国以上で年間20万台規模となる見通しで、新型トライトンはまさに当社の屋台骨を支える最重要モデルであり、成長フェーズの幕開けに投入する、第一弾となる世界戦略車です。

 ここからはじまる当社の挑戦にどうぞご期待ください」

 前出の通り、新型トライトンは約12年ぶりに日本でも発売が行われる点も注目されます。

 2023年7月現在、日本車で販売されているピックアップトラックはトヨタ「ハイラックス」のみで、この市場へ三菱が新たに参戦することになります。

 三菱では、2024年初頭に販売する予定だとしていますが、詳細な仕様などはまだ明らかにされておらず、続報が待たれるところです。

[編集部注記:2023年7月28日、メーカー発表資料の訂正にともない一部記載を編集しました]

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