全長5m超!? 三菱が「超大型モデル」を約12年ぶりに日本導入へ! 新型「トライトン」世界初公開! 社運をかけた「世界戦略車」フルモデルチェンジで何が変わった!?
2023年7月26日、三菱は約9年ぶりに「トライトン」をフルモデルチェンジしました。新型は日本でも発売する予定です。トヨタ「ハイラックス」のライバルとなる新型ピックアップは、何が新しくなったのでしょうか。
フレーム、エンジンに至るまですべてを新設計した新型「トライトン」
三菱自動車工業(以下、三菱)は2023年7月26日、ピックアップトラック「トライトン」を約9年ぶりにフルモデルチェンジし、タイで販売を開始しました。
日本でも2024年初頭から約12年ぶりに販売を行うほか、今後グローバルでも順次展開を進めていくといいます。
三菱のピックアップトラックは「フォルテ」の名で1978年に登場し、以来45年・5世代にわたり約560万台を生産し、世界の約150の国や地域で販売されてきた、同社にとっても重要な位置づけとなる世界戦略車です。
車名はフォルテ、ストラーダと世代によって変更を重ねながら、現在ではトライトンの名前で販売されていますが、「L200」と名乗る地域もあります。
また歴代モデルの多くは日本でも発売されていましたが、2014年に登場した先代トライトンについては、導入されないままとなっていました。
今回、約9年ぶりのフルモデルチェンジを実施した新型トライトンは、内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンなど、全ての面で一新しています。
まず車体は、先代に比べさらにひと回り大型化しました。
デザインコンセプトに「BEAST MODE」(勇猛果敢)を掲げ、タフさや力強さに加え、堅牢さと俊敏さも併せ持つ堂々とした佇まいを表現したといいます。
フロント周りは、三菱車共通の「ダイナミックシールド」フロントデザインコンセプトを、力強く立体的なフロントグリル形状などでピックアップトラックに最適化し、3連のL字型LEDランプを配したデイタイムランニングランプ、立体的な3眼プロジェクター式のヘッドライトと組み合わせました。
水平基調のボディサイドは、張りのある面を大きく見せる構成とシャープなワイドフェンダー形状で、安定感と強靭さを表現したといいます。
また空力性能にも配慮したキャビン形状やリアスポイラー、大型化したドアハンドル、幅を拡大し水はけを良くしたサイドステップなど、機能的な形状で実用性も大きく向上させました。
ボディタイプは、4ドア・2列シートの「ダブルキャブ」、1列シートのベーシックな「シングルキャブ」、シート後ろに荷室空間を持ちリクライニングも可能な「クラブキャブ」の3タイプを用意します。
この車体を支えるのは、耐久性と信頼性を極限まで磨いた新開発のラダーフレームです。
従来型から断面積を65%増やし、曲げ剛性60%、ねじり剛性40%の強化を実現する一方で、ハイテン鋼の採用比率を大幅に増加することで、重量増を最小限に抑えています。
パワートレインには、新開発の2.4リッター 直列4気筒「4N16」型DOHCインタークーラー付きディーゼルターボを採用し、用途に応じた異なる性能を持つ3つの仕様を用意しています。
高出力版では新型ターボチャージャーと新燃焼システムを採用することで、最高出力150kW・最大トルク470Nmの性能を約1500回転からフラットに発生させます。
トランスミッションは6速MT(マニュアルトランスミッション)仕様と、スポーツモード付6速AT(オートマチックトランスミッション)仕様が設定されます。
サスペンションも新開発され、良好な乗り心地や優れた操縦安定性を実現したと三菱では説明します。
また、アクティブヨーコントロール(AYC)を新たに追加した四輪駆動システム「スーパーセレクト4WD-II」や、機能向上し7つのモードを持つドライブモードにより、走行性能も向上しています。
先進運転支援機能の「三菱自動車セーフティセンシング(MMSS)」では、レーダークルーズコントロール(ACC)の機能を向上させたほか、衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)、後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)(BSW/LCA)、後退時交差車両検知警報システム(RCTA)などを先代同様に搭載します。
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