新車でアンダー95万円! スタイリッシュで安く見えない!? 最近デビューでも「価格ひかえめ」なスズキ「アルト」最安モデルの中身とは
軽自動車でも200万円を超えるモデルが多いなか、スズキ「アルト」は95万円を切る安価なグレードを設定しています。
スタイリッシュに刷新しても価格上昇は抑えた
近年の新型車は先進運転支援システムの強化や環境性能の向上などにより、高価格化が進んでいます。
その一方で、2021年に登場した比較的最新のモデルにも関わらず、100万円を切る安価な価格設定としたクルマがあります。
新型車の価格上昇はとどまることを知らず、年々上昇しつづけています。
これには先進運転支援システムの強化や環境性能の向上といったことに加え、特に直近では原油の高騰による原材料費や輸送費の上昇などが挙げられます。
かつては低価格が特徴であった軽自動車も、200万円を超えるモデルも多くあり、なかにはオプションなどを選択すれば300万円を大幅に超えるものまで存在します。
そんななか、2021年12月にフルモデルチェンジされたにも関わらず、大きな価格変更を伴わずに100万円以下から展開しつづけているクルマがあります。
スズキ「アルト」は1979年5月に発売された軽自動車で、使い勝手や経済性の高さを追求したシンプルで低価格な実用車として展開。2021年12月現在までに国内では累計526万台を販売し、スズキを代表するベーシックモデルとして位置しています。
こうした伝統を受け継ぎながら9代目となった現行アルトは、内外装を一新。「気軽」「安心」「愛着」をコンセプトに、ベーシックなデザインに親しみやすさとプラスしたスタイリングとしました。
エクステリアでは、スクエアな形状としつつも角を落として丸みを帯びたデザインを随所に採用。立体的な造形としています。
インテリアはデニム調シート表皮の採用などで親しみやすさを表現したほか、インパネトレーやフロアコンソールトレーに加え、大型のスマートフォンを収納できるセンターポケットなど、収納スペースを多く設け、利便性を向上。
パワートレインは660ccの3気筒自然吸気エンジン+CVTに加えて、リチウムイオン電池とモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドモデルを用意しました。
そんな現行アルトの価格設定は94万3800円から137万9400円と、近年の新型車としてはかなり安価なものとなっています。
最安グレードは「A」で、装備品をほかのグレードと比較すると少々簡素化されています。
例えばエクステリアではドアハンドル・ドアミラーが無塗装樹脂となるほか、スチールホイールにホイールキャップは装備されず、ヘッドライトもLEDではなくハロゲンとするなど質素なルックスです。
インテリアでは、メーターやエアコンルーバー、ドアハンドルの加飾は省かれ、リアシートヘッドレストは設定がありません。
機能装備では、プッシュスタートシステムやフルオートエアコン、バニティミラーなどが省略されています。
一方で、こうした簡略的な装備は表面的なところにとどまっており、先進運転支援システム「スズキ セーフティ サポート」は全車に標準装備。
リアパーキングセンサー、ハイビームアシスト、車線逸脱・ふらつき警報、誤発進抑制機能、ヒルホールドコントロール、6エアバッグなども標準装備しており、必要最低限のものは備わっているといえます。
なお、オーディオは全車非装着ですが、リアカメラとセットになったスマートフォンと接続が可能な「バックアイカメラ付ディスプレイオーディオ」を5万5000円で設定。
こちらをAグレードに選択しても、車両本体価格99万8800円とアンダー100万円を切る価格は維持されます。
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毎年多くのクルマがモデルチェンジされて高価格化されることに加え、近年では既存のモデルでも価格改定が相次いで実施されています。
物価や各種税金も高まる一方で、移動手段として必要最低限の装備を持ちながらも、価格を抑えたシンプルな装いを持つクルマの存在は、今後ますます求められていくのかもしれません。
ホンダのNーWGNに、このようなタイプがあればいいのにと思う。スターターはキー式、レバー式のマニュアルエアコン、ヘッドレストは一体型、リアシートは分割·前後スライドを省略、内装の内張りは簡素なものにし一部鉄板むき出し、タイヤは鉄チン13インチでホイールキャップを省略といった感じにして価格を100万ちょっと程度に抑える。
需要はあるのではないかと思う。