えっ…!? Mr.ビーンが「GRヤリスH2」走った! グッドウッドで魅せたトヨタのカーボンニュートラルの提案! 凄いミライも展示

英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にTOYOTA GAZOO Racingは様々なテーマをもった展示やデモランを行いました。

Mr.ビーンことローワン・アトキンソン氏が「GR YARIS H2」でデモランも!?

 2023年7月13日から16日に英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にTOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は様々な展示やデモランを行いました。
 
 現地ではどのような様子だったのでしょうか。

グッドウッドを走った水素エンジン搭載の「GR YARIS H2」
グッドウッドを走った水素エンジン搭載の「GR YARIS H2」

 グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードとは、イギリスの貴族・チャールズ・マーチ卿によって1993年から開催されているヒストリック・モータースポーツイベント。

 グッドウッドの中でも毎年注目されるのが様々なジャンルのクルマが走るヒルクライムです。

 往年のレーシングカー&ラリーマシンから世界各国のクラッシックカー、または各自動車メーカーのコンセントモデルなど見る者を魅了するコンテンツとなっています。

 また広大な会場では、各自動車メーカーによる様々な趣旨の展示も行われ、この会場でワールドプレミアされるモデルも存在します。

 そうした中で2023年のグッドウッドでTGRは、モータースポーツの迫力と興奮はそのままに、持続可能でカーボンニュートラルな未来に向かって発展させていくためのマルチパスウェイの考え方をテーマとしていました。

 例えば、GT4車両となる「GR Supra GT4 EVO」にe-fuelを使用して走行させた他将来の水素の可能性を示す車両の展示を実施。

 展示では、水素エンジン車両コンセプトカー「GR H2 Racing Concept」や、燃料電池自動車「MIRAI」のスポーツバージョンコンセプトカー「MIRAI SPORT CONCEPT」も披露されました。

 さらに2022年に3つの世界選手権での年間タイトル獲得及びル・マンとダカールラリーのダブルタイトルを獲得したことを記念して、「世界耐久選手権(WEC)」、「世界ラリー選手権(WRC)」、「世界ラリーレイド選手権(W2RC)」での勝利を支えた車両も展示されました。

 また「GR YARIS Rally1 HYBRID」を筆頭に、GRヤリス3台が登場します。

 2022年のWRCタイトルを獲得した「GR YARIS Rally1 HYBRID」に加え、Rally2用に開発中の「GR Yaris Rally2 Concept」、そして水素エンジン搭載の「GR YARIS H2」がフェスティバルに初登場しました。

 世界各国の地域選手権に参加可能なカスタマーカーとして提供予定の「GR Yaris Rally2 Concept」は、WRCシーズン終盤のラリージャパン2022においてコンセプトカーとして発表されたモデルです。

 一方の「GR Yaris H2」、高いパフォーマンスが求められるモータースポーツに不可欠なスピード、サウンド、フィーリングをドライバーと観客双方のために提供することを目的に開発しているカーボンニュートラルな水素燃焼エンジン技術を搭載したモデルです。

 これらのGRヤリス3台のデモランは、TGR WRT代表のヤリ-マティ・ラトバラ、WRCタイトル獲得を狙うエルフィン・エバンス、WRCで8度の優勝を誇るセバスチャン・オジエ、WRCで4度の優勝を誇るフィンランドの伝説的ラリードライバー、ユハ・カンクネンがハンドルを握ってデモランを行いました。

トヨタが魅せたモータースポーツ&カーボンニュートラルの提案
トヨタが魅せたモータースポーツ&カーボンニュートラルの提案

 また大きな驚きだったのは、世界的な俳優でありモータースポーツ愛好家でもあるローワン・アトキンソン氏がゲストパイロットとして参加。

 グッドウッドのヒルクライムで水素エンジン搭載の「GR YARIS H2」を走らせました。

 走行後にインタビューに応じたアトキンソン氏は「とてつもなく楽しい」と評した他、公道走行可能な「GRヤリス(並外れた小さなポケットロケット)」を所有していることを明かしていました。

 さらにアトキンソン氏は、「(水素は)トヨタがモータースポーツが進む可能性を感じている方向性の1つであり、感情を失わないよう内燃機関を維持するための選択肢の1つだ」と語っていました。

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