え…? ボンネットの上の「謎ミラー」何のため!? 「滅多に見ない」「実は便利!」幅広い世代から「反響」集まる
現在ではタクシー車両か旧車でしか見ることができない懐かしいクルマの装備「フェンダーミラー」に対し、SNSなどで多くのコメントが寄せられているようです。
タクシー車両に今も装備されているのは「おもてなし」のため!?
1980年代中盤頃までは一般的だったものの、今や絶滅危惧種となっているクルマの装備のひとつが「フェンダーミラー」です。
タクシーや旧車など今も一部のクルマには見られるフェンダーミラーに対し、幅広い世代から様々な意見が寄せられています。
日本車に後方確認用の「ミラー」が装着されるようになったのは1950年代からですが、その頃から日本では安全上の理由でボンネットのついた乗用車・商用車は、フェンダーミラー以外の装着が許されませんでした。
そのため、元来ドアにミラーを装着していた海外のクルマも、正規輸入時にはフェンダーミラー化されていたほどです。
しかし国産車の対米輸出問題が噴出しはじめた1970年代、輸入車の「非関税障壁」(国産品が優遇を受けるよう、税金を課す以外の用法で外国品を差別すること)になっていると海外メーカーから批判を受け、1970年代後半から輸入車のドアミラー解禁が始まりました。
そして1983年からは国産車でもドアミラーが認可されるように。その時、日本初のドアミラー装着車となったのは、初代の日産「パルサー EXA(エクサ)」です。
リトラクタブルライトを備えた2ドアクーペのスタイリッシュなデザインに、ドアミラーがよくマッチしていました。
以降、ほぼ全ての国産新型車がドアミラーを標準装備するようになり、フェンダーミラーを装着した新車を選ぶことはほとんど困難な状態にあります。
そんななかで、近年普及が進むトヨタのタクシー専用車両「JPN TAXI(ジャパンタクシー」は、ほぼ唯一といって良い、フェンダーミラーを標準装備する新車です。
実際にこの車両に乗務するというドライバーは「最初は慣れなかった」と話すものの「狭い道での転回や路肩に寄せる際にも目印となって重宝しています」との声を寄せています。
JPN TAXIがフェンダーミラーを装着した理由のなかで、助手席側のミラーがドアに備わっていた場合、助手席に座るお客さんの顔を見ているかのようなしぐさになることを避けるため、という主旨のコメントも複数散見されます。
こうした細やかな配慮は、いかにも日本的なおもてなしの精神といえそうです。
フェンダーミラーは良かったですよ。視線移動が短時間でしたし。
ただ一つミラーの角度調整だけ手間でした。電動リモートじゃなかったから。
初めての国産のドアミラーはダイハツの軽自動車のクォーレかも知れませんよ。限定販売の車で、当時はドアミラーは初めてで軽自動車用も無く、大型のドアミラーでした。助手席側のドアミラーの内側にレバーがついていてそれで向きを変えるものでした。これは海外のドアミラーと同じ構造でした。
販売店の方が当時それを売りに営業されていたと記憶しています。違ったらすいません