「えっ…クルマが動かない!?」 夏はトラブルの代表「バッテリー上がり」に注意! まさかの事態を“未然に防ぐ”方法とは
普段はあまり意識することのないクルマの「バッテリー」ですが、蓄えられている電気が切れてしまうとエンジンもかけられなくなくなってしまいます。そんな絶対に避けたいトラブル「バッテリー上がり」を未然に防ぐために、原因や対処方法を紹介します。
知らなかった!「バッテリー」の仕組みとは
クルマに搭載されている「バッテリー」は、普段はあまり意識することのないパーツのひとつですが、このバッテリーの電気が切れてしまうと車内の各部品に電気を供給することができなくなり、クルマのエンジンがかからなくなってしまいます。
そうなると、他車から電気を供給してもらったり、ロードサービスに救援を求めないかぎりは移動もできません。
そんな絶対に避けたいトラブルの代表「バッテリー上がり」を未然に防ぐためにも、それを引き起こす原因や対処方法について確認しておきましょう。
クルマの中には電気を必要とする様々な部品が存在します。
例えばエンジンを始動させる際に働く「セルモーター」のほか、「ヘッドライト」「ルームランプ」「オーディオ」「ナビゲーション」「エアコンをはじめとした送風システム」などが挙げられ、これらに電力を供給している大本がバッテリーとなります。
クルマは、走行中していたりエンジンが動いている間は「オルタネーター」という発電機で電気が作られており、その電気がバッテリーに蓄電されます。
そのため、エンジンが動いている最中にバッテリー内の電気が切れることは基本的にはありません。
しかし何らかの原因で蓄電されなくなったり、夏の暑さに対処しようとエアコンをハイパワーで使用したりと、発電量を上回るような大量の電気が使用されると、バッテリー上がりを起こしてしまいます。
また、ガソリン車のみならず電気自動車(EV)も、搭載している大量のバッテリーによって電子部品の制御をおこなっているため、バッテリーが上がってしまうと動かせなくなってしまう点は同じです。
では、一体どのようなことが原因でバッテリー上がりは起きてしまうのでしょうか。自動車販売店の整備員に話を聞いたところ、以下のような回答がありました。
「バッテリー上がりの原因としてとくに多いのが、『エンジンをかけていない状態で、電気を使いすぎてしまうこと』です。
それには、『ヘッドライト』や『ルームランプ』の消し忘れも該当します。
基本的に、エンジンが動いている間はオルタネーターで発電した電気は常にバッテリーに送られているため、バッテリー内の電気が切れるということはありません。
しかし逆に、エンジンが動いていないとオルタネーターも止まってしまうので電気は全く作られず、この状態で大量の電気を使うと当然バッテリーの電気は減り続け、やがて無くなってしまうのです」(自動車販売店の整備員)
このように、駐車場にクルマを停めた際、エンジンを切ったもののヘッドライトやルームランプを消し忘れたり、半ドアでルームランプがずっと点灯していると、どんどん電気が使用され続けてしまい、短時間ならまだしも長時間となるとバッテリーが上がってしまうということでした。
そのほか、エンジンがかかる手前までクルマのカギを回したり、ブレーキを踏まずにエンジンスタートスイッチを押すなどすると、クルマはエンジンがかからずに電源だけが入った状態になります。
この状態のクルマは、エアコンやオーディオを通常通りに使用することができるのですが、電気は消費される一方のため、やがてバッテリーが上がってしまったというケースも少なくないといいます。
このように、意外と「ちょっとしたこと」が原因でバッテリー上がりは起こってしまうようです。
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