「えっ…クルマが動かない!?」 夏はトラブルの代表「バッテリー上がり」に注意! まさかの事態を“未然に防ぐ”方法とは

「バッテリー」自体に問題があるケースも

 さらに、クルマの取り扱いが誤っていなくても、バッテリーそのものに原因があるためにバッテリー上がりが起きることも考えられます。

 それが「バッテリーの劣化」です。

バッテリーの状態や劣化具合は定期的にチェックしよう
バッテリーの状態や劣化具合は定期的にチェックしよう

 一見永続的に使用できそうにも見えるバッテリーですが、その寿命はおおむね3年と言われており、使用するにつれて蓄えられる電気の量が少なくなってしまいます。

 そして「使える電気量」が少ないということは、電気使用量が蓄電量を上回りやすくなり、どこかのタイミングでバッテリー上がりが起きてしまう可能性が高いのです。

 また、「長い期間乗られていないクルマ」もバッテリー上がりを起こしやすい状態です。

 バッテリーには「自己(自然)放電」と呼ばれる性質があり、使っていない間も蓄えた電気は少しずつ減少していきます。

 これは定期的にクルマに乗っていれば走行時にバッテリーが充電されるので、それほど気にする必要はありません。

 しかし、長い期間乗っていないようなクルマでは、バッテリーの放電がどんどん進み、やがてはエンジンをかけることも出来なくなってしまうのです。

 このようなバッテリーの劣化具合の点検は、ガソリンスタンドやカー用品店でも手軽に行うことが可能です。蓄電可能な量が減っているようであれば、早めに新品のバッテリーに交換することをおすすめします。

※ ※ ※

 自宅や契約している駐車場であればまだしも、出先でバッテリー上がりを起こしてしまうと救助が来るまで行動不能になってしまい、予定が大幅に狂うだけでなく余計な出費が必要になるかもしれません。

 万が一の事態を避けるためにも、バッテリー上がりの原因となりえる行動をしないよう注意しましょう。

 また、ヘッドライトやルームランプの消し忘れがないか、クルマから離れる際にはしっかりチェックしたり、バッテリーの状態や劣化具合を定期的にチェックして、いつでも安心して運転できるように備えておきたいですね。

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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