クルマの「エンジンオイル」って交換しないとダメ? 実は「他にもある交換すべき」オイルは? トラブル避けるメンテ方法とは
クルマのメンテナンスで欠かせないものに「エンジンオイル交換」がありますが、そのほか定期的に交換しなければならない「オイル」はあるのでしょうか。
「エンジンオイル」は当たり前 それ以外に「オイル」はある?
クルマの「血液」とも言われる「エンジンオイル」は定期的な交換が必要です。
では、エンジンオイル以外にも定期的に交換しなければならない「オイル」はほかにもあるのでしょうか。
エンジンオイルをはじめとするオイル類(フルードとも呼ばれる)は、クルマの多くのパーツでそれぞれ多様な役割を果たしています。
複雑かつ精密な機械の集合体であるクルマは、エンジンをはじめ、トランスミッションやブレーキなどさまざまな金属部品が与えられた役目を担い稼働しています。
ただし、金属パーツ同士だけでは擦れてスムーズに動かないほか、摩耗してしまったり、動作が素早く繰り返せば熱を帯びて変形や破損するおそれがあります。
そんななか、オイルは潤滑や冷却だけでなく、密封性の保持、清掃、防錆といった各機構を円滑に動かす役割を果たしているのです。
だからこそ、その負荷をもろに受けるオイル類は定期的な交換が必要といわれるわけです。
では、エンジンオイル以外にはどんな種類があるのか、整備工場の代表を務めるT整備士に聞いてみました。
「まずはトランスミッション内部に満たされた『MTF』『ATF』『CVTF』と呼ばれるオイルです。
ここで注意して欲しいのは、それぞれまったく別物のオイルであるということ。同じミッション用オイルではありますが、成分が違いますので間違えないように注意が必要です」
AT(オートマチックトランスミッション)はほとんどのクルマの場合、トルクコンバーターという機構を稼働させ、CVTではプーリーと呼ばれるパーツを稼働させることでそれぞれ変速・動力伝達できる機構です。
その際に発生する削れ粉を洗い流すだけでなく、変速時の衝撃を緩和したりスムーズに切り替え動作を行うとともに、オイル自体も動力を伝達するという重要な役割を担っているものなのだとか。
「ただし、ATFやCVTFはゴミが混入すると故障の原因になったり、量の調整もシビアなど、一般の方では基本的に交換はできず、プロであっても非常に取り扱いが難しいんです。
乗用車は約4万kmごとに交換したほうがよいといわれていますが、距離も伸びやすく使用頻度も高い商用車の場合は1年ごとに交換する方もいらっしゃいます。
できれば車検ごとに交換をしたほうがコンディションを維持しやすく、トランスミッション故障という大きな出費を伴うトラブルを予防できるため、推奨しています」(T整備士)
オイル交換はこまめにやったほうが良いよ。オイル交換前と後でエンジンの音が変わるよ。オイル交換後は、エンジン音軽くなるよ。
オイルはマジで大切。
特に流行りのハイブリッド車は高速にでも乗らないと、エンジンを長時間フル回転させない事が多いから、普段から一般車のシビアコンディション状態です。