トヨタが6m超え「超大型ミニバン」披露してた!? 「ソファシート」と「豪華内装」も装備した「シエナ」の迫力がヤバかった

かつてトヨタは北米最大のカスタムカーイベント「SEMAショー」において、人気ミニバンのボディを伸ばした迫力あるショーカーを展示していました。

単に伸ばしただけじゃない! 車内も超豪華

 毎年11月にラスベガスで開催される北米最大のカスタムカーショー「SEMAショー」は、国内外のさまざまな自動車メーカー・カスタムパーツブランドがカスタムカーを出展する世界的にも人気のイベントです。
 
 そんなSEMAショーですが、かつてトヨタの北米法人は現地の人気ミニバン「シエナ」をリムジン仕様にカスタムしたショーカーを展示していました。

トヨタ「シエナ スワッガーワゴン シュプリーム」
トヨタ「シエナ スワッガーワゴン シュプリーム」

 シエナは主に、北米を中心に海外で展開されるスライドドア付き3列シートミニバンで、1997年に登場しました。

 初代を除くすべてのモデルで、「アルファード」「ヴェルファイア」よりも大きいボディを持ち、全長は5mを超え、全幅も2mに迫るフルサイズミニバンとして販売されています。

 現行型は2020年5月に登場した4代目で、米国では2021年にフルサイズミニバンセグメントでトップの販売台数を記録しています。

 一方、トヨタの北米法人が2010年のSEMAショーで展示したリムジン仕様の「シエナ スワッガーワゴンシュプリーム」は、同年登場の3代目シエナの「XLE」グレードがベースです。

 開発に際し、シエナ登場時に放映され、多くの反響があったTVCM「スワッガー ワゴン」(意訳:自慢のワゴン)の世界観を活かし、家族を優先して自己表現を犠牲にするのではなく、自分らしいスタイリングを作りつつも家族も満足できる機能的なクルマを目指したといいます。

 このシエナ スワッガーワゴン シュプリームの最大の特徴は、何といっても全長を4フィート(約1200mm)延長し、リムジン化されたことが挙げられます。

 シエナ標準車のボディサイズは全長5085mm×全幅1986mm×全高1750mmで、これに4フィートの延長を加えると全長は6.2mほどとなり、かなり存在感のあるボディへと変化しています。

 エクステリアは鮮烈なイメージを与えるブルーのボディに、KMC社製の20インチホイールとフロント245/45R20・リア255/40R20サイズの扁平タイヤ、リアスポイラーを装着。スライドドア部のドアハンドルは撤去し、スムージング加工されています。

 サスペンションは車高が自在に調整できるエアサスを装備し、最低地上高は2.5インチから6.5インチ(約64mmから165mm)の間で調整できるため、展示では車高を落としスタイリッシュに、走行時は障害物を乗り越えられる最適な高さを確保しました。

 インテリアは、ルーフに8フィート(約2400mm)の特製アクリルルーフを装着。自然光で満たされる車内は暖かい雰囲気をもたせるといいます。

 乗車店員は7名と変化はありませんが、2列目と3列目はソファのような回転式独立キャプテンシートを装備。うちひとつは多機能マッサージ機能を備えた「スパシート」を採用しました。

 また、ブラジリアン チェリーウッドで仕上げられたキャビネット、ガラス張り冷蔵庫も完備。

 さらに、23インチのHP製コンピューターおよびXbox 360ゲームシステムを装備し、10台のスピーカー、2台のサブウーファー、4台の1700Wアンプを組み合わせるJBLサウンドシステムを構成。車内で存分にエンターテインメントを楽しめます。

※ ※ ※

 SEMAショーではこのシエナ スワッガーワゴン シュプリームのようにメーカー公式が大胆にモディファイを施した車両も多く展示され、世界的にも注目が集まっています。

 カスタムカーだけでなく、のちに登場する特別モデルなども初公開されることもありますが、2023年では10月31日から11月3日まで開催される予定です。

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