クルマの変な所についてる「謎の角」どんな機能? 無くても平気なの? 小さいけど効果スゴいヤツの正体
クルマには様々な技術が盛り込まれています。その中には一見意味がないように見えるものもありますが、クルマに装着される小さな角にはどのような役割があるのでしょうか。
小さな「謎の角」 実はF1からフィードバックされた凄いヤツ
最近のトヨタ車のドアミラーやテールランプ付近にトゲのようなツノのような「謎の突起」が付いています。
一見、不要な突起のように見えますが、どのような意味があるのでしょうか。
ドアミラーやテールランプ付近にある小さな突起物ですが、一般的に「ボルテックスジェネレーター」と呼ばれています。
「ボルテックスジェネレーター」は突起状の部分により意図的に風の流れを変えることで空力性能を向上させるものです。
とくにトヨタが登録商標を取得した「エアロスタビライジングフィン」が有名です。
存在感は控えめですが、実はF1で採用された技術がフィードバックされたもので、空気抵抗を減らす効果があります。
クルマは走行中に、ミラーの付け根やテールランプ周りに空気がぶつかり、気流の乱れが発生します。
気流の乱れはやがて渦となってクルマの挙動を不安定にさせますが、エアロスタビライジングフィンが取り付けられていることによって、空気の圧力を低減させることによってクルマの挙動を安定させてくれます。
300km/hを超える速度域のF1の世界では、空力性能が重要視されエアロスタビライジングフィンが採用されていますが、速度域がはるかに低い乗用車でも搭載されるようになりました。
実際に、トヨタがエアロスタビライジングフィンを採用しているクルマは数多く存在します。
2011年にトヨタ「カムリ」が初採用されたのをきっかけに「アクア」や「ヴィッツ」などのコンパクトカーからミニバンの「ノア/ヴォクシー」。
SUVの「ランドクルーザー」、商用バンの「ハイエース」、さらにはレクサスのフラッグシップセダン「LS」まで様々な車種に設定されています。
このように、トヨタ・レクサスの多くの車種に採用されているエアロスタビライジングフィンですが、空力性能や燃費はどれだけ向上するのでしょうか。
「フラッグシップセダン」はLCじゃなくLSでは?
この度はご指摘ありがとうございます。修正いたしました。
常時、時速100km/h以上ぐらいで走っていたら効果が出るかどうかという程度だろう。