大人気ミニバン トヨタ「ノア/ヴォクシー」! 発売から“1年半”経過して実際どう? 販売店に寄せられた「反響」とは

発売からおよそ1年半が経過した4代目「ノア」と「ヴォクシー」ですが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

「ノア」、「ヴォクシー」の人気の理由とは?

 トヨタのミドルサイズ「ノア」と「ヴォクシー」は、国内でもトップクラスの販売台数を誇る人気のミニバンとして、ファミリー層を中心に高い支持を集めているモデルです。また、クルマとしての基本部分を共用する兄弟車でもあります。

 両車とも現行モデルの発売からおよそ1年半が経過しましたが、販売店には現在どのような反響が寄せられているのでしょうか。

2022年1月にフルモデルチェンジしたトヨタ「ノア」
2022年1月にフルモデルチェンジしたトヨタ「ノア」

 ノアとヴォクシーが誕生したのは2001年のこと。トヨタの販売していた1BOXタイプの乗用車「タウンエースノア」「ライトエースノア」の後継車として、それぞれ初代モデルが登場しました。

 当初は、ノアはトヨタカローラ店のみで取り扱われており、一方のヴォクシーはトヨタネッツ店の専売モデルとして販売されていましたが、現在は、トヨタはすべての販売店でトヨタ車の全モデルを取り扱うように変更しており、どこの店舗であっても両車を購入することが可能です。

 現行モデルのノアとヴォクシーは、2022年1月に販売開始された4代目モデル。

 基本骨格にトヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」を採用したほか、旧型には無かった渋滞時運転支援機構や自動駐車機能などの最先端の運転支援機構をオプションとして用意し、走行安定性と安全性能が高められました。

 そんな兄弟車の両車ですが、開発コンセプトがそれぞれ異なり差別化が図られています。

 ノアのキーワードは「堂々・モダン・上質」と「王道・アグレッシブ」、ヴォクシーは「先鋭・独創」と定めて開発されており、その違いはフロントマスクのデザインにも大きく現れています。

 ノアのフロントマスクは最新モデルとしての高級感を漂わせつつも、ファミリーカーとして親近感の湧きやすい温かみのあるデザインを採用している一方で、ヴォクシーはかつて無いほどに大きなグリルと細い先進的なヘッドライトを用いることで、非常に個性の強い独自の存在感ある表情を実現。

 そんな2台のキャラクターの違いはグレード構成にも見て取れ、ノアのグレードはスタンダードな「X」「G」「Z」とアグレッシブな見た目の「S-G」「S-Z」の5種類を用意し、ヴォクシーはアグレッシブな「S-G」「S-Z」の2種類を展開。また、どちらも全てのグレードでガソリン車とハイブリッド車、2WDと4WD(ハイブリッド車はE-Four)が選択可能です。

 そんな新型モデルの登場からおよそ1年半が経過した4代目ノアとヴォクシーですが、現在販売店にはどのような声が寄せられているのでしょうか。

2022年1月にフルモデルチェンジしたトヨタ「ノア/ヴォクシー」
2022年1月にフルモデルチェンジしたトヨタ「ノア/ヴォクシー」

 首都圏に拠点を置くトヨタ販売店の担当者は、次のように話します。

「ノアとヴォクシーは、2023年6月に発表・発売された新型『アルファード』ほどの話題性は無いものの、コンスタントに売れています。

 また、一昔前であれば『若い人はヴォクシー』、『年齢層が高めの人はノア』といった印象で取り扱われがちでしたが、現在では両車とも幅広い層にバランス良く人気を獲得しています」

 さらに、競合となる他メーカーのミニバンとの比較についても、前出の担当者は次のように話します。

「他メーカーのミニバンと比較するお客様が多いのも、これらのモデルの特徴でもあります。正直なところ、どのメーカーのミニバンも企業努力によって性能が向上してきているため、どれか1つのメーカーが極端に秀でているという印象はありません。

 ただ、『トヨタのミニバンは他メーカーと比べてリセールバリューが高い』という話をお客様から聞く機会は少なくありません。また、ハイブリッドカーの技術については、トヨタは他メーカーに比べて長い歴史を持っているので自信があります。

 また、トヨタが長年培ってきた『信頼性』は国内に限らず海外でも広く知られており、昨今の円安という状況もあって海外向けの中古車の需要が高まっているようです。その影響もあり、トヨタ車の下取りや買取り価格は比較的高くなっているのです」

 そのほか、別のトヨタ販売店の担当者は、近年の納車期間の長さが販売現場に及ぼす影響について次のように話します。

「半導体不足の影響はまだまだ続いており、部品が多いハイブリッド車の納期はガソリン車に比べてどうしても伸びてしまいます。

 現時点(2023年7月上旬)ノア、ヴォクシーのガソリン車の納期は半年ほど、ハイブリッド車の場合は1年ほどとなっています。また、ガソリン車はハイブリッド車と比べて燃費が劣ることもあり、ハイブリッド車のほうが人気があります。

 そのためノア、ヴォクシーよりも納期の早い『シエンタ』にお客様がいくらか流れている印象があります。

 シエンタの納期はガソリン車とハイブリッド車で大きく変わらず、どちらも半年ほどです」

※ ※ ※

 主にファミリー層からの支持を集める「定番のミニバン」となっているノアとヴォクシー。

 その人気の理由にはハイブリッド性能や信頼性の高さに加え、近年ではリセールバリューの高さも魅力となっているようです。

 今後もノアとヴォクシーがユーザーの人気を維持し続けるのか、それとも他のライバル車が巻き返していくのか、今後もミニバン市場の動向に注目です。

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3件のコメント

  1. ホンダのステップワゴンいくら性のがよくとも太宰んにインパクト感じないね。あれじゃ軽自動車の延長。N-WGNだよ。そしてもう一つイメ-カラ-が悪い。CMにもっと力入れてよ。ドラキュラ家族のような

  2. ホンダのステップワゴンいくら性のがよくとも太宰んにインパクト感じないね。
    修正版:ホンダのステップワゴンいくら性能がよくともデザインにインパクト感じないね。

    • やっぱりエスティマなくなった影響大だよね。アルファード/ヴェルファイアとノア/ヴォクシーの格差が大きすぎるんだよ。アルファードはちょっと、と思ってノア。めちゃくちゃ格落ちする。その中間のエスティマ復活してほしいね。

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