「えっ…当選した!?」 懸賞で「クルマ」が当たると…じつは大変? 思いがけない「税金」に苦しむことも! 万が一の際の「注意点」とは

クルマを受け取るにも「諸費用」が発生する!

 応募に関わる規約は理解できましたが、では手続きや費用についての注意点はあるのでしょうか。

「当選」といえば、パジェロ!パジェロ!
「当選」といえば、パジェロ!パジェロ!

 まずクルマが当選した場合、通常であれば「車両本体価格」は0円になります。

 しかし、クルマを自分の所有物にするための手続きは別途必要なので、そのための「諸費用」が発生。

 主な諸費用として、車両登録で必要となる「自動車税」「環境性能割」「自動車重量税」「自賠責保険料」「検査登録料」「車庫証明費用」「リサイクル料金」が挙げられますが、これは当選者の負担で支払わないといけません。

 そのほかにも、「検査登録手続代行費用」や「車庫証明手続代行費用」が発生するケースもあります。

 その諸費用の総額は、当選した車種にもよりますが合計で15万円から20万円ほど。

 いずれも「クルマを購入する際の一般的な手続きで発生する費用」と同じですが、これが軽い気持ちで応募して当選した場合には、予想外に手痛い出費となるでしょう。

 さらに大きな問題が、「高額商品」を所得したことによる税金です。

 懸賞で当たったクルマは「源泉所得」と「一時所得」の対象になるので、当選者の「所得税」や「住民税」にも影響を及ぼします。

 とくに「スーパーカー」や「高級車」のように非常に高額なクルマが当選した場合には、次年度の税金が思いがけない金額になり、支払いに苦しい思いをする可能性も。

 せっかくの当選ですが、実は「やった! クルマが当たった!」と軽々しく喜べない面もあるようです。

※ ※ ※

 テレビ番組や雑誌などの懸賞以外にも、自動車メーカーが新型モデルを発表した際のキャンペーンとして、抽選でそのモデルが当たるイベントを実施するときもありますが、その場合も発生する諸費用などは懸賞と変わりません。

 クルマが「本体価格0円」で手に入る点は魅力的ですが、当選してから様々な諸費用が発生し、後から「そんなお金は無い!」と焦らないよう、どのような費用と金額が必要になるのか事前に確認しておくと良いでしょう。

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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