えっ…なぜ「ゴールド免許」剥奪? 無事故・無違反なのに「ブルー免許」に変わる例とは? 「ゴールド維持」は意外と難しい?
ゴールド免許になるにはどうする? 無事故・無違反でもブルーに格下げされる条件は?
前述のように、ゴールド免許を取得するためには交通違反や怪我のある事故を起こさないことが重要です。
交通違反は1回につき違反点数1点から2点のものが多いですが、短期間に繰り返して点数が累積すると免許停止処分を受けるケースもあるため注意しましょう。
またドライバーの不注意によって人身事故を起こすと、相手の怪我の程度にもよりますが、点数が3点以上加算される場合もあります。
免許区分は誕生日の40日前からさかのぼって過去5年間の交通違反と事故歴で判断されるため、仮に誕生日の20日前に交通違反をした場合、対象となる5年間に無事故・無違反であればそのときの更新はゴールド免許になります。
しかし次回更新の際には誕生日の20日前に起こした交通違反の件数がカウントされ、その後無事故・無違反であってもブルー免許に格下げされてしまいます。

なお、ゴールド免許からブルー免許になる事例もあります。
それは更新手続きに行けなかった、忘れていたなどの理由で免許が失効してしまった場合です。
海外旅行や入院などのやむを得ない理由があり、免許失効後から6か月以内に手続きをおこなった場合で、なおかつ一定の条件を満たしていればゴールド免許を交付してもらえる可能性はあるります。
しかし、理由もなくうっかり免許更新を忘れていて失効した場合にはゴールド免許を維持することはできません。
自宅に確実に更新ハガキが届くよう手続きをするなど、免許更新を忘れないようにしておきましょう。
※ ※ ※
ゴールド免許を取得するためには、交通違反や人身事故を起こさないことが大切です。
物損事故や免許証不携帯のような点数のない違反は免許の区分には影響しませんが、交通安全のためにも、事故や違反をしないという意識を持って運転すると良いでしょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。


























