「免許不要」で乗れる? 新「特定原付モデル」初公開! 道交法改正で生まれた“新たなモビリティ”とは
特例特定原付なら一部の歩道も走れる?
さらに、「特定原付」では、道路運送車両の保安基準としての対応装備を持つ場合、一部の歩道でも走行できるのが特徴です。
これを「特例特定原付」と、警察庁は呼んでいます。
最高時速を6km/h以下に抑え、走行中に緑色のランプが点滅し続けるといった装備が必要です。
そうした「特例特定原付」としての性能も含めて今回、ストリーモ「S01JT」に試乗してみました。
まず驚いたのは、車体が完全に止まっている状態での安定性です。駆動輪であるフロントが一輪で、リアが二輪の三輪車という基本構造なので、見た目からも電動キックボードに比べれば倒れにくいというイメージを持つのは当然です。
ところが「S01JT」は、独自の直立安定システムを採用しているため、停止状態で両足を車体に載せてハンドルを左右に大きく切ったり、または身体全体を大きく左右に振ったりしても、ころんと倒れてしまいそうな気配がありません。
これは、クルマ、バイク、自転車など一般的な乗り物でいうところの直進安定性とか、コーナーリング中の安定感といった感覚とはまったく違うものといえるでしょう。
そのため、「特例特定原付」としての最高速度6km/hに制御する「モードP」でも、まったくふらつくことがなく、実に安心して走行できます。
また、バック走行も可能なので、停止状態からの急転回も苦になりませんでした。
速度設定は最高速度12km/hの「モード1」と最高速度20km/hの「モード2」がありますが、いずれのモードもアクセル操作に対する最初の加速がとても滑らかなセッティングとなっています。
それでも、速度の伸び感が十分にあり、坂道で試乗してもスイスイ走ります。ストリートが公開したデータによると、登坂能力は75kg乗車時で、最大発進可能勾配が17.5%、また最大登坂可能勾配が21%としています。加えて坂道発進機能が標準装備です。
スラローム走行でも車体の安定性がすこぶる良く、路面の仮設ギャップもサスペンション効果によって路面からの衝撃を十分に抑えてくれます。視線もぶれず、乗車の姿勢の崩れも少なく、安心感が高いと感じました。
ストリーモは2023年7月上旬から、二次抽選予約を同社サイト内で行います。対象台数は、特定原付モデルの「S01JT」が250台、また一般原付モデルの「S01JG」が50台と控えめな数字です。
一次抽選予約は、予約開始48時間で1200件を超える応募があったといいますから、二次抽選も多数の応募があることが予想されます。
ストリーモは今後、ベンチャーキャピタルを主体とする追加出資の状況を十分に考慮しながら、より多くの数を生産する事業計画へと発展さえていく方針です。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
踏切を渡る時に勘の悪い人は線路に前輪が嵌って点灯するでしょうね。
状況としては歩行者や自転車。それに逆走自転車が混在している状況で、電動キックボードに乗ったまま通過しようとすると、踏切通過時に左右にハンドルを切ったら線路に沿った溝に、口径の小さなタイヤだとハンドルを取られやすくなりますね。
車が通過するときに他の自転車や歩行者、電動キックボードが接触。車道側にそのうちの誰かが倒れ込んで車のタイヤで轢かれるという事故が予測できます。フランスのように反対すれば良いのに。
自動車のドライバーから見れば、電動キックボードは凶器そのものですね。皆が安全に利用するというのは、乗るひと皆のマナーがあってこそ。
現状の自転車乗りのマナーがカオスな状態では全く信用できません。
ノ-アシスタントの自転車はヘルメット着用。キックスクタ-はノ-ヘルでOK。この国は一貫性がないね
SO1JG,SO1JTではなくS01JG,S01JTですね
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました