トヨタの“コンパクトミニバン”「シエンタ」なぜ人気? “使って”わかった5つの“メリット”とは
室内空間に安心感…残り4つの「いいところ」とは
2つ目のいいところは、おウチ感覚の室内空間。これはコロナ禍を経験したからこそ、さらに良さが引き立っているポイントだと感じます。
外食をせずテイクアウトしたり、子どもの習い事に送って行っても保護者は教室内に入ることができず、終わるまで車内で待つことが多くなったり…そんな時に、シエンタの車内はホッとできるプライベート空間として優れています。
たとえばシートはツイードのような温かみのあるファブリックで、リビングのソファ感覚。
スタバなどで買ったドリンクのカップもすっぽり収まるドリンクホルダーもあり、そのすぐ脇にはペットボトルのキャップを置くのにぴったりの小さなトレイまであります。
ここはのど飴やヘアゴム、夕方になると指がむくむため外した指輪など、無くしたくない小物の指定席にも便利。運転席アームレストにフックが装備されるのも、ゴミ箱がわりにコンビニ袋をかけておくにしても外から見えにくく、いいアイディアだと感じました。
また、コンパクトカーには後席用のエアコンアウトレットがない場合も多いですが、シエンタは天井にサーキュレーターを備えるグレードがあり、室内全体にエアコンの風を素早く循環させることができるのも、快適に過ごせる理由です。
3つ目は、安心感。これは運転中にうっかりミスをしても助けてくれる、先進の安全運転支援技術が揃っていることと、コネクテッド機能が日々のカーライフをサポートしてくれることの両方で感じる安心感です。
たとえば安全運転支援でいえば、高速道路を走る時だけでなく、一般道でも常に前走車との距離や歩行者などの動きを見守って、減速やカーブの走行などをスムーズにしてくれるPDA(プロアクティブドライビングアシスト)もそのひとつ。
前を走っていたタクシーが急停車したり、想像よりも急なカーブだった時の「ヒヤリ」を救ってくれるのは、とても安心できると思います。ちなみにこのPDAは全車標準装備です。
そしてナビの設定だけでなくエアコンの調整などさまざまな操作を、エージェントに話しかけるだけでサポートしてもらえるのも嬉しいところ。運転中にも信号待ちなどの際に、最新ニュースや周辺のイベント情報などを届けてくれるので、常に誰かが一緒にドライブしてくれているような心強さや楽しさを感じるものです。
この機能はX以外のグレードに標準装備されており、新車購入から5年間は利用料が無料となっています。
4つ目は、やはりデザイン。先代はスポーティ路線のデザインでしたが、登場した当時、オリンピックの開催地が東京に決まり、国民のスポーツ熱がいつになく高まりを見せていたものでした。
子育て世代は子どもの部活動に熱が入るなど、シエンタのターゲット層にスポーティさを求めていた人が多かったのではないかと推測できます。
でも現行モデルが登場した2022年は、そんな東京オリンピックの喧騒もすっかり去ったタイミング。アウトドアブームも、本格的なスタイルだけではなく、公園でのんびりしたり、愛犬を連れてドッグランに行く、くらいの手軽なスタイルの方が親しみやすくなってきています。
そんなシーンに似合うのがほっこり癒し系となった現行シエンタ。「シカクマル」と呼ばれるシルエットで、日常に馴染む愛着の湧くデザインは、車名のロゴをバンパーに刻印するなど、さりげないオシャレさもポイントとなっています。
5つ目は、なんといっても価格です。
これは高い安いという単純なものではなく、価格の幅を広く設定して選択肢を多く見せているところが絶妙。実際に購入するのはトップグレードの「Z」か中間グレードの「G」がメインとなりそうでも、ガソリンモデルのエントリーグレード「X」は5人乗りが195万円、7人乗りが199万円と、200万円を切っているので、購入までの敷居が低くなり、「これなら手が届きそう」「ちょっと見に行ってみよう」という気にさせるのです。
内装は、初期のシエンタの方が、小物収納ボックスが多彩にありました、特にヘッド部にある大きな扉付きのスペースは、女性家族向きにピッタリと感心しましたが…まだまだカングーの家族向けの便利さには、届いてないようです。ハイブリッドでも
実燃費も良くは無いですね。
シエンタハイブリッドは恐ろしいほど燃費が良いです。
始動直後、エンジンが温まるまではガソリン車並の燃費ですが、数キロ走ったあたりからグングン数字が上がり、カタログ燃費を超えることも良くあります。
バッテリーを意識した低燃費走行をしたら、リッターあたり38kmを叩き出しました!