なぜガソスタで「給油出来ない」と断られる? 「燃料入れるだけなのに…」 携行缶&未自走に給油出来ない理由とは
ガソリンの入手難易度が上がったことでどんな影響がある?
これによってユーザーにはどのような影響があるのでしょうか。
たとえば、ガス欠を起こしてしまった場合の影響が考えられます。
かつては、近隣のガソリンスタンドで携行缶へと注油してもらい、それをクルマまで持ち帰って給油することが比較的容易でしたが、現在ではたとえ近くにガソリンスタンドがあったとしてもそれが難しいケースが多いようです。
また、レーシングカートや水上バイクなどを楽しむユーザーにも大きな影響がありそうです。
積載やけん引によって運ばれることの多いレーシングカートや水上バイクですが、いずれも自走していない状態であるため、ガソリンスタンドでの給油を断られる可能性が高いようです。
さらに深刻なのは、トラクターやコンバインといった農業用器具を使うユーザーへの影響です。
こうした農業用器具を使うユーザーのなかには、ガソリンスタンドで携行缶へと注油し、一定量を自宅に備蓄しておくケースも多いと言いますが、ガソリンの入手が困難になると日々の業務の負担が増すことになります。
結局のところ、こうした問題に対する最も簡単な解決策は、携行缶への注油を行ってくれるガソリンスタンドをあらかじめ把握しておくほかありません。
ただ、ガソリンスタンド自体が年々減少している昨今では、それすらも難しくなりつつあります。また、ガソリンを一度に購入できる量や保管できる量は消防法によって厳格に定められており、規定量以上の「買いだめ」はできません。
農業用器具メーカーでは、こうした現状をうけて電動トラクターや電動コンバインの開発を進めていますが、普及するにはもう少し時間がかかりそうです。

このように、ガソリンの入手難易度が上がったことによって影響を受けるユーザーは少なくありません。
しかし、ガソリンの持つ危険性を考えれば、購入や使用に厳しい制限が求められるのは当然のことでもあります。ガソリンは危険物であるということを、クルマを利用するユーザーはいま一度認識しておく必要がありそうです。
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軽油もガソリンと似た性質を持っています。ただ、ガソリンが揮発性の液体であるのに対して、軽油は非揮発性の液体であるうえ、ガソリンよりも引火しにくいという特徴があります。
そのため、軽油は指定のものであればポリタンクでの運搬も可能であり、購入や保管の容量もガソリンに比べて多くなっています。
ただし、軽油も危険物であることには変わりがないため、ガソリンと同等の注意をもって取り扱う必要があることは言うまでもありません。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。


















