「あっ、危ない!」東京都内で事故が多発する交差点 2位は「池袋」、1位はどこ? 事故発生の原因は?

日本損害保険協会は「事故が起きやすい交差点」を公表していますが、そのなかから、東京都のワースト5を実地調査しました。事故が起きやすい交差点ではどのようなことを注意すれば良いのでしょうか。

交差点でもっとも多いのは「追突事故」

 日本の大手損害保険会社29社が会員となっている日本損害保険協会は、「事故が起きやすい交差点」をその理由とともに公開しています。
 
 そこで、全国のなかでも交通事故件数が多い東京都内で、「事故が起きやすい交差点」のワースト5を実地調査。
 
 なぜ事故が起きやすいのか、どのような点に注意が必要なのかを調査してみました。

東京都内で事故件数ワースト5の交差点はどこ?
東京都内で事故件数ワースト5の交差点はどこ?

 日本損害保険協会がまとめた「令和3年の各都道府県の交差点事故情報」によると、東京都で事故が多い5つの交差点で2021年に発生した交通事故は96件。このうち「追突事故」が23件ともっとも多く、次いで「左折事故」が15件となっていました。

 都内ではこのような結果ですが、交差点によっては「右折事故」も多いことが予想されます。

 実際にワースト5となってしまった交差点を巡ってみたのですが、総じて言えるのは、大きな幹線道路同士が交差する場所のため常に交通量が多いことや、頭上に首都高が通っているなど、大きな支柱によって死角が多いといったことが挙げられます。

 また、これ以外にも交差点周辺に勾配がある地理的状況や、アンダーパスとも絡んだ立体的な構造なども、より複雑な状況を作り出しているといえます。

ワースト1:大原交差点(東京都杉並区)

 死亡事故:0件、重傷事故:2件、軽傷事故25件

 東京の23区をぐるりと囲む環状線のひとつ「環状七号線」と、新宿を経由する「甲州街道(国道20号)」がクロスする交差点です。

 朝夕の通勤時間など毎日渋滞が発生する、交通量の多さが特徴。また頭上は首都高4号線が走り、しかも「甲州街道」自体がオーバーパス構造になっています。

「環状七号線」へ合流するためには側道に車線変更が必要なのですが、大きな支柱とオーバーパスによってかなり見通しが悪いといえます。

 流れが違う主要幹線道路が交わるため、交通の流れは早いのに断続的に渋滞が発生。走り出した途端に止まる悪循環を理解したうえで、死角からクルマが突然合流するかもしれないと意識しながら運転する必要がありそうです。

ワースト2:池袋六ツ又交差点(東京都豊島区)

 死亡事故:0件、重傷事故:2件、軽傷事故19件

 埼玉方面からのアクセスが良い街として知られる池袋は、駅前に「明治通り」が通っているほか、この「明治通り」と御徒町方面へと抜ける「春日通り」が交差。さらに側道まで加わり「六ツ又」という複雑な形状になっています。

 しかも「明治通り」が屈曲しているうえに「春日通り」は坂道。首都高の支柱もあって死角も非常に多いうえに、高架下が時間貸し駐車場という悪条件が重なっている交差点です。

 この3つの道路が複雑に絡み合う交差点、さらに屈曲しているので死角も多く、出会い頭や歩行者の巻き込みには特に注意が必要になりそうです。

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