「この先、私有地」の道路、17年ぶりに全面開通へ 過去に「通行料4万円」トラブルも… 茨城「シーサイド道路」が7月10日に開通目指す

和解が成立したものの…全面開通には時間がかかるはずだったが

 このように長い間一部通行止めが続いていましたが、2020年に地権者の男性が死去、男性の長男が土地を相続したこともあり、2023年3月にようやく神栖市と私有地の買い取りに関する和解が成立しました。

 その際、神栖市は通行止め区間にはこの男性以外にも地権者が複数存在する共有地があるとして他の地権者とも交渉をおこなう考えを示しており、シーサイド道路が全面開通するまでにはまだ時間がかかると想定されていました。

 ところが、それから3か月あまり経過した2023年6月15日の市議会定例会において、神栖市の石田進市長が「7月10日の全面開通を目指して整備を進めている」と報告し、予想以上に早く開通することが明らかになりました。

茨城県神栖市のシーサイド道路(画像:国土地理院「地理院地図」)
茨城県神栖市のシーサイド道路(画像:国土地理院「地理院地図」)

 そのため、他の地権者との交渉は比較的スムーズにおこなわれたものとみられます。

 石田市長はシーサイド道路に関して、「神栖市を含めた複数人で所有する土地が含まれるものの、道路法に基づき供用開始された市道として管理する」と話しています。

 道路の供用開始とは道路を一般交通の用に供するという意思表示のことで、この手続きにより一部通行止めがおこなわれていた区間においても不特定多数の人が自由に通行できるようになります。

※ ※ ※

 20年近くにわたって一部通行止めが続いていた茨城県神栖市のシーサイド道路は、2023年7月10日にようやく全面開通する見通しです。

 このニュースに対してはSNS上でも高い関心が寄せられており、開通によって再び周辺地域が活気づくことも期待されています。

【画像】「通行料4万円の道路」はどんな道だったのか…画像を見る!(11枚)

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