トヨタが新型「軽商用バン」展示! なぜか「ダイハツ車」の謎… ホンダは「100万円台から」投入! 今後軽商用EVはどうなるのか

トヨタは同社の技術説明会においてスズキ、ダイハツ、トヨタがそれぞれ2023年度内に導入する予定となる「商用軽バン電気自動車」のプロトタイプを披露すると共に試乗を行いました。

まさかトヨタのイベントでダイハツ車に乗るとは…!

 2023年5月17日にスズキ、ダイハツ、トヨタは共同開発した「商用軽バン電気自動車」(以下軽商用BEV)のプロトタイプを世界初公開。
 
 そうした中で同年6月上旬にトヨタは同社の技術説明会において実車を披露すると共に試乗を行いました。

スズキ、ダイハツ、トヨタがそれぞれ2023年度内に導入する予定の軽商用BEVに乗ってみた!(画像はスズキ「エブリイ」)
スズキ、ダイハツ、トヨタがそれぞれ2023年度内に導入する予定の軽商用BEVに乗ってみた!(画像はスズキ「エブリイ」)

 この軽商用BEVは、スズキ、ダイハツの「小さなクルマづくりのノウハウ」とトヨタの「電動化技術」を融合したモデルです。

 実際には軽商用車に適したBEVシステムを3社で共同開発。

 そして今後、車両についてはダイハツが生産を行い、スズキ、ダイハツ、トヨタがそれぞれ2023年度内に導入する予定となっています。

 なお企画に関しては、Commercial Japan Partnership Technologies株式会社(CJPT)も参画しており、効率的なラストワンマイル輸送に最適な仕様を追求。

 また一充電当たりの航続距離は200km程度を見込んでいるといい、配送業等のユーザーニーズに対応した車両を目指して開発が進められているようです。

 軽商用BEVとしては、2011年12月に三菱「ミニキャブ・ミーブ」が発売されましたが2021年3月末に一旦生産を終了し、一部法人向けとして継続。その後、2022年10月13日には一般販売を再開しています。

 なお一充電当たりの航続距離は133km(WLTCモード)となっており、これは軽商用バンの77%のドライバーが1日あたりに走行する距離は65km未満(三菱調べ)となることから、移動範囲が限定される配送業でも問題ないようです。

 一方のホンダは、2022年12月7日に「N-VAN(エヌバン)」をベースとした新型「軽商用EV」を2024年春に発売することを発表しました。

 航続距離については200kmを目標としているといい「商用利用はもちろん、日々の買い物や通勤・通学、趣味活用などに十分対応する実用性を兼ね備える」とホンダは説明しています。

 価格についてはガソリン車と同等の100万円台からの設定とすると、明らかにしていました。

 このように軽商用バンにおけるBEVのラインナップが拡大していく中で前述のスズキ、ダイハツ、トヨタの軽商用BEVにはどのような特徴があるのでしょうか。

トヨタ「ピクシスバン」、スズキ「エブリイ」、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」
トヨタ「ピクシスバン」、スズキ「エブリイ」、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」

 それぞれの車名はスズキ「エブリイ」、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」、トヨタ「ピクシスバン」と既存車名を採用するようです。

 見た目での違いでは、公開されている画像によると基本的なベース車は同じようでフロント周りのデザインがダイハツ・トヨタはエンブレムが違うレベル。

 スズキのみエンブレム台座の膨らみや給電蓋の横スリット、ロアグリル形状が異なっている他、ダイハツ・トヨタは樹脂のフロントロアバンパーなのに対してスズキはボディ同色となっていました。

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ホンダ N-VAN 純正車中泊仕様(「マルチボード」搭載車両)
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1件のコメント

  1. 今は配送業者や卸業者のフォークリフトは充電式が大半ですので高圧受電設備(キュービクル)も最初からありますし、200Vが必要な急速充電機の設置も容易でしょうね。1充電で走れる距離の200kmですが、高低差が800mもあるような山間部や、宅配の集配エリアが広い郡部ですとやや厳しいかも知れません。こういう電費の公称値は春や秋といったエアコンを使用しない季節ではこのくらい走れますよという参考になりますが、夏や真冬のようなエアコンやヒーターの使用時に最大航続距離がどれだけ減るのかが気になりますね。
    メーカーにはその辺りの数値も公表して頂きたいと思います。

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