トヨタが新型「軽商用バン」展示! なぜか「ダイハツ車」の謎… ホンダは「100万円台から」投入! 今後軽商用EVはどうなるのか
なぜかトヨタでダイハツ「軽商用BEV」に試乗! その印象は?
そんな特徴を持つスズキ、ダイハツ、トヨタの軽商用BEVですが、プロトタイプモデルに試乗することが出来ました。
これは前述のトヨタが開催した技術説明会「Toyota Technical Workshop」の一部で行われたものです。
ただし、トヨタの説明会ながら用意されたのはダイハツエンブレムが装着されたハイゼットカーゴとなり、その理由についてトヨタの担当者は「同じグループ企業ですので、今回はあえてダイハツ車を用意しました」と話していました。
見た目では、ドアにコンセントのマークに「BEV」の文字が加えられたデカールが貼られている以外は従来のハイゼットカーゴと変わりはほぼなく、フロントに充電口が見られるのみです。
内装に関しても従来モデルから大きな変化はほぼないようですが、アクセルペダルを踏み込んでいくと、660ccガソリンエンジンとは異なるモーターならではのスムーズな発進や静粛性を感じられました。
また止まる・曲がるといった動きにおいても、従来の軽バン(空荷)で感じられる車体の軽さやロール感は抑えられており、電池を搭載することによる安定感を覚えます。
すでに市販されているミニキャブ・ミーブや、軽乗用ワゴンとなる日産「サクラ」や三菱「eKクロスEV」とも違う仕上がりとなっているようです。
前出の担当者によれば「まだ細かな部分は煮詰めている最中」だといい、正式発売時の仕上がりにも期待が寄せられます。
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今後2年の間にスズキ、ダイハツ、トヨタの軽商用BEV、そしてホンダの軽商用EVが登場します。
さらに新興EVメーカーも続々と軽自動車規格のBEVを日本で展開する動きが活発化していく中で、既存の自動車メーカーがどのような商品製のあるモデルを投入するのか、今後の動向にも注目です。
今は配送業者や卸業者のフォークリフトは充電式が大半ですので高圧受電設備(キュービクル)も最初からありますし、200Vが必要な急速充電機の設置も容易でしょうね。1充電で走れる距離の200kmですが、高低差が800mもあるような山間部や、宅配の集配エリアが広い郡部ですとやや厳しいかも知れません。こういう電費の公称値は春や秋といったエアコンを使用しない季節ではこのくらい走れますよという参考になりますが、夏や真冬のようなエアコンやヒーターの使用時に最大航続距離がどれだけ減るのかが気になりますね。
メーカーにはその辺りの数値も公表して頂きたいと思います。