レクサス新型「ミニSUV」の“価格”どうなる? “小さな高級車”「LBX」は「エントリーモデル」となるのか
LBXの価格はいくらになる?
では、次に新型LBXのライバルは、どのようなクルマになるのでしょうか。まず、欧米のプレミアムの代表格であるメルセデス・ベンツとBMWの最小SUVは、どうでしょうか?
メルセデス・ベンツ「GLA」の寸法は、全長4415mm×全幅1825mm×全高1620mmで価格は573万円から。BMWの「X1」は、4500mm×1835mm×1645mmで586万円から。
サイズ的にはLBXよりも大きく、レクサスではUX相当になります。
もう少し小さいモデルとしては、MINI「クロスオーバー」、アウディ「Q2」、ボルボ「EX30」、DSの「DS3」と言ったところ。それぞれのサイズと価格は、次のようになります。
MINIクロスオーバーは、全長4315mm×全幅1820mm×全高1575mmで429万円から。Q2は4200mm×1795mm×1530mmで417万円から。EX30は、4233mm×1837mm×1549mmで3万6000ユーロ(約540万円~)から、そしてDS3が4120×1790×1575mmで509万円。
これらはみな全長4.2mのSUVです。新型LBXはこれらのライバル車とサイズが近いため、価格帯も近くなることでしょう。
また、新型LBXと同じプラットフォームを使う、トヨタの「ヤリスクロス」の価格は189~293万円となります。
つまり、同じレクサスの上に約400万円からのUXがいて、下には約190万円~300万円弱のヤリスクロスがいるわけです。そして、かつてのCTは約390万円からという価格帯。
その一方で、ライバルはどうかといえば、400万円台前半からに位置しています。
それら関連モデルの価格帯を見わたして予想できるのが、新型LBXの価格は300万円台。しかも、ヤリスクロスとは、なるべく価格を離すのではないかと考えると、LBXの価格は300万円台でも後半で、400万円に近いのでは。つまり、スタート価格は400万円弱です。
ここでポイントとなるのが、「ビスポーク・ビルド」という新型LBXに用意されたサービスです。専用アイテムを組み合わせることで、約33万通りものバリエーションが可能なカスタマイズ・メニューのこと。
これを使えば、顧客の満足度は確実にアップしますが、それと共に、もちろん価格もアップするでしょう。
スタート価格こそ400万円弱が想定されますが、ビスポーク・ビルドを使うと、上のクラスのUXやNXよりも高額になってしまうかもしれませんん。
もしかするとそれがレクサスのいう「サイズのヒエラルキーを超えたクルマ」=新型LBXなのかも。
ビスポーク・ビルドで、めいっぱい好みのクルマに仕上げることができる新型LBXならではの特徴は、そんなところにもあるのかもしれませんね。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。