車名が「教習車」!? もはや買いたくても買えないベース車「不在」の教習所「専用車」とは
自動車教習所では、市販車をもとに教習用へ改造された専用車両が用いられていますが、なかにはベース車が国内に存在しない「教習所専用車」があるといいます。どのようなクルマなのでしょうか。
見たことあるようで「ちょっと違う」!? マツダ「教習車」とは
クルマの運転免許を取得する際にお世話になってきたであろう車種、それが「教習車」です。
多くの場合は市販モデルがベースですが、なかにはベース車自体が販売されていない「教習車専用モデル」もあるといいます。
教習車には様々な車種が用いられていますが、なかでも最近路上で見かけることが増えてきたのが、マツダのエンブレムを備えた教習車ではないでしょうか。
フロントマスクはコンパクトカー「MAZDA2」の前身である「デミオ」に似ていますが、リアセクションを見てみるとトランクが独立した形状のセダン型となっています。
ハッチバック型のMAZDA2やデミオとは異なり、日本で見慣れないボディを採用しているこの車種は、車名もズバリ「マツダ教習車」です。
これは海外市場専用の「MAZDA2セダン」がベースとなったモデルで、2019年7月から導入されています。
ベース車自体が日本で販売されておらず、教習所専用車しか存在しないというケースは、現在国内ではほかに見られません。
従来型のマツダ教習車は「アクセラ」(3代目モデル)をベースとしていましたが、モデルチェンジを経てボディサイズが拡大してしまいました。
教習車として用いるにはやや大きすぎるという懸念が出てきてしまったため、より小さなベース車を用いることになったのです。
ただ教習車には、道路交通法などに基づいた規定のボディサイズが存在しています。
たとえば全長は4.4m以上であることが定められており、小さすぎてもその要件をクリアできません。
しかしデミオ/MAZDA2の全長は4m少々。条件を満たすMAZDA2セダンをベースとした新たな教習車が生まれたというワケなのです。
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