運転中に突然「ひょう」降ってきた! どう対処する? 予測できない降ひょうへの備えは

突然のひょうに対処法は

 では、クルマでひょうに見舞われたらどう対処すればいいのでしょうか。

千葉県在住のIさんはひょう害に見舞われ、修理費150万円以上だという(画像提供:Iさん)
千葉県在住のIさんはひょう害に見舞われ、修理費150万円以上だという(画像提供:Iさん)

 運転中にひょうが降りはじめてきたら、降ってくる量や大きさによってはクルマが損傷する可能性があるため、可能な限り屋内駐車場などひょうを避けられる場所に移動することが望ましいといえます。

 しかし、走行が難しいほど視界が悪くなったり、あまりにも大粒のひょうが降ってきている場合などは事故のリスクもあります。

 まずはクルマの保護よりも安全確保を第一とし、ハザードを点灯させ、周囲の安全を確認しながら路肩などの安全な場所に一旦停車することが必要でしょう。

 駐車場などにクルマを停めているときにひょうが降ってきた場合は、毛布やふとんなどをクルマの上にかけることで直接当たることを防ぎ、被害を軽減させることが可能です。

 いざというときにルーフやボンネット、トランクなど最小限のパネルだけでも保護できるよう、クルマのなかにブランケットなどを常備しておくことも良さそうです。

 また、保管場所として屋根のある車庫に保管していると安心ですが、カーポートやビニール製の簡易ガレージなど、屋根の素材によってはひょうによって損壊してしまい、クルマがダメージを負う可能性もあります。

 ひょうが降っても被害が少なそうな地下駐車場や立体駐車場など、頑丈な屋根のある場所に保管していると安心です。

 もしひょうに見舞われてしまい、クルマに傷やへこみなどの損害が発生した場合は修理が必要となりますが、損害の程度によっては修理費が高額になってしまうことが多くあります。

 これは、細かい凹みを修理することが難しく、ボンネットやトランク、ルーフのパネル自体を交換しなければならないケースが多いためで、ルーフを交換した場合は修復歴車として扱われることになります。

 一方、加入している自動車保険に「車両保険」が付帯されていれば、ひょうによる損害で保険が使える可能性もあります。

 車両保険には「一般型」と「エコノミー・限定型」がありますが、どちらの場合でもひょうによる損害は補償対象となりますので、加入している保険会社に相談してみるといいでしょう。

※ ※ ※

 ひょうは春や秋に特に北関東で被害が多く発生しているなど、発生しやすい季節や地域があるため、これらの季節には天気予報をチェックして、大気が不安定となる予報の日には念のため毛布などをクルマにかけておくといいかもしれません。

 また、頑丈な屋根付き駐車場で保管したり、万が一ひょう害を受けても補償を受けられるように自動車保険を確認しておくことも大切です。

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