訪日外国人による「レンタカー事故」増えている? インバウンド復活によるトラブル増加の実態は
3年ほど続いた入国規制が解除され、訪日外国人が増えています。観光地では外国人観光客によるレンタカーの利用が増えており、トラブルや事故も増えているようです。どういう状況なのでしょうか。
交通の便が悪い地方部ではレンタカーが欠かせない
新型コロナウイルス感染防止のためにおこなわれていた入国規制が解除され、訪日外国人が増加しているというニュースを耳にするようになりました。
観光地ではインバウンド需要が高まっているほか、リピーターの外国人観光客が増えるにつれて、旅の目的地が都市部から地方へと拡大しています。
そこで利用されるのが「レンタカー」ですが、外国人観光客のレンタカー利用の増加とともに、トラブルや事故が増えているようなのです。
訪日する外国人の数は、2022年ではコロナ前の2019年と比較しマイナス90.9%と10分の1の水準でしたが、2023年1月には2019年同月比でマイナス44.3%と約半分以上にまで回復。この傾向は入国制限が解除されることでさらに拍車がかかりそうです。
そして、リピーターの外国人観光客では都市部だけでなく地方を目当てにする人も増加しているのだとか。
地方を観光するにはレンタカーが必要となりますが、外国人観光客への対応として、カーシェアの大手「タイムズモビリティ」が手掛ける「タイムズカーレンタル」では、公式サイトは日本語以外に4か国語に対応するほか、サポートセンターでは18か国語の電話通訳体制を24時間用意。
外国人観光客の利用が多い店舗には多言語音声翻訳機を配備するなど、インバウンドの受け入れ体制も整いつつあるようです。
ただし、レンタカー利用の増加にともない、外国人観光客による交通違反や事故などトラブルが増えているのも事実だといいます。
外国人観光客が運転するレンタカーの事故はなぜ多いのでしょうか。在日15年以上のオーストリア出身の心理学者N氏に聞いてみました。
「左ハンドルと右側通行が世界的な主流のなか、日本は右ハンドルで左側通行というのが、とくに欧米の人が戸惑う理由のひとつでしょう。
国際免許は手続きだけで取得できる時代ですから、日本に限らず、旅行先の交通ルールを学んでいない外国人が運転するケースは多いと思います」
日本と同じく「右ハンドル&左側通行」を採用している国・地域は、イギリスやオーストラリア、ニュージーランド、香港、タイ、シンガポール、インドなどの一部の国と地域で限られ、それ以外の多くの地域では左ハンドルで右側通行ですから、それが逆になると運転する感覚がずいぶん違うものです。
「日本と比べて海外は、公共交通機関である鉄道網が整備されているのは限られた都市しかなく、クルマで移動するのが一般的なのです。
旅先でレンタカーを借りることに抵抗がないということもあり、細かいルールを把握しないまま日本でクルマに乗り、小さなトラブルが増えてしまうという側面があると思います」(在日15年以上のオーストリア人 N氏)
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国によって交通ルールは異なり、日本のクルマ事情を知らない外国人ドライバーが、自国に近い感覚で運転してしまい、トラブルに発展するケースが多いようです。
この話はよく聞くので別の観点からの記事をお願いしたい。
例えばその外国人がレンタカーを運転して自分の車や財産に被害を与えた時に、被害を受けた側がどうすれば良いのか。保険はレンタカー会社が車に掛けてる保険や、レンタカーを借りる時に加入する保険で処理するのでしょうけど、多分、当て逃げされることもあるのでは。
また、その外国人が当て逃げ(物損・人身問わず)をした場合、ドラレコなどで証拠があり、警察はその運転していた外国人を一応は逮捕するのか。
ちなみに事故った場合に車を放置して、さっさと出国なんて事もあるんでしょうかね。