アンダー280万円で“MT”もアリの「国産SUV」!? マツダのミドルサイズSUV「CX-5」はめちゃコスパ高めだった?
マツダ“ミドルサイズSUV”にあたる「CX-5」には他には無いMTの設定があります。そんな唯一無二のCX-5について振り返ります。
MTも選べる数少ないSUV! マツダ「CX-5」
マツダは現在、「CX-3」や「CX-60」、「CX-8」など多くのSUVをラインナップしていますが、なかでも国内でライバル車の多い“ミドルサイズSUV”にあたる「CX-5」には他には無いMTの設定があります。
CX-5は、2011年のフランクフルトモーターショーで世界初公開され、翌年の2012年には販売がスタートしたクロスオーバーSUV。
現在販売されるのは、2017年に登場した2代目モデルで、2021年に大幅改良を受け今の姿になりました。
ボディサイズは、全長4575mm×全幅1845mm×全高1690mmと国内ではミドルサイズSUVにあたり、トヨタ「RAV4」や日産「エクストレイル」、スバル「フォレスター」、ホンダ「ZR-V」など多くの競合が存在します。
エクステリアは、マツダらしい鼓動デザインの美しいデザイン。インテリアも、車格以上の高級感を感じられる上品な仕上がりです。
そんなCX-5最大の特徴は「パワートレイン」でしょう。
最高出力156馬力・最大トルク199Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒エンジンもしくは最高出力190馬力・最大トルク252Nmを発揮する2.5リッター直列4気筒エンジンのガソリンエンジンモデルに加え、競合車種にはない、最高出力200馬力・最大トルク450Nmを発揮する直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載する“ディーゼルエンジンモデル”が存在。
さらに、トランスミッションには、ガソリンエンジンモデルでは6速ATのみですが、ディーゼルエンジンモデルでは6速ATに加え6速MTが設定されます。
価格は、ベースグレードとなるガソリンエンジンモデルの「20S Smart Edition」が276万6500円から、MTのグレードがあるディーゼルエンジンモデルは308万5500円からとなっており、RAV4やフォレスターのベースグレードが約290万円から、エクストレイルのベースグレードが約350万円であることを考えると、割安な価格設定と言えるでしょう。
※ ※ ※
ATが主流となってしまった現代では、トヨタ「GR86」やホンダ「シビック」、トヨタ「ヤリス」、ホンダ「N-ONE」、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」など、一部のスポーツカーかコンパクトカー、商用車にしかMTが設定されておらず、人気のミニバンやSUVではほとんど設定がありません。
そんな中でMTの設定が残っているCX-5ですが、登場から5年が経過した2022年度の販売台数は2万7250台と、RAV4(4万1918台)にはかなわないものの、エクストレイル(2万2573台)や、フォレスター(2万2804台)よりも多く堅調な様子を見せています(※販売台数は日本自動車販売協会連合会の統計より)。
現行型デビューから2023年で6年目となりますが、堅調な売れ行きを示すCX-5に対し、次期型モデルについての発表もなく、SNS上などでの噂もほとんど聞かれません。なかには、ひとつ上のクラスとなる新型「CX-60」も堅調なためCX-5はなくなってしまうのでは、という声もありますが、実際には販売価格の差やボディサイズの違いも大きく、噂の真偽は不明です。
※ ※ ※
国産ミドルサイズSUVで唯一MTの設定があるCX-5ですが、マツダはCX-5の他にもセダンの「マツダ6」や同じくSUVの「CX-30」と「CX-3」などにもMTの設定があり、運転を楽しむドライバーの“最後の砦”となっている側面もあります。
EV化などの近代化の流れで今後マツダがどのようなクルマを作っていくのか、注目です。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。