めちゃ捕まってる? 「警察官のボーナス期に検挙数増える」はホント? さらに「反則金が給料になる?」の噂も… 元警察官が語る実情とは
噂「交通違反の反則金が警察官の給料になる」は本当?
さらに、警察官の業務成績は交通取り締まりの件数だけで評価されるわけではないことも理由として挙げられます。
具体的には、交番勤務の警察官であれば巡回連絡と呼ばれる各家庭を訪問する活動や職務質問による事件の犯人検挙、子どもに対する交通安全指導などの仕事も評価の対象です。
そのため、警察官がボーナスを上げようと思えば交通取り締まりだけでなく幅広い業務で好成績をあげることが重要といえます。
反対に、警察官が職務放棄や交通違反などで処分を受けた場合には、業務の成績率が下がるため、当然勤勉手当の支給額も減少します。
そのほか「交通違反の反則金が警察官の給料になる」といった声も一部聞かれることがありますが、事実ではありません。
違反者が支払った反則金は国庫に納められ、交通安全対策特別交付金として各都道府県や市町村に交付された後、信号機や横断歩道、道路標識、ガードレールなど交通安全施設の設置や管理のために利用されています。
警察官が給料をアップさせるためには巡査が巡査部長へ、巡査部長が警部補へというように試験を受けて昇任するか、毎年業務で成果を上げて昇給する方法があります。
しかし、昇任や昇給よりも年功序列によって給料が決まる部分も大きいため、年齢が若いうちは給料が大幅に上がりにくい実態もあるといえるでしょう。
※ ※ ※
6月は警察のボーナス支給月ですが、そのことによって交通取り締まりが急に増えることはありません。
ただし全国交通安全運動期間中や交通死亡事故が発生した直後、年末年始の警戒期間中などは取り締まりを強化する傾向にあるため、より一層の安全運転を心がけることが大切です。
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