京浜の大動脈「首都高羽田線」が2週間ストップ! 横羽線&湾岸線は大渋滞 混雑は全線に波及「渋滞回避の検討を」
橋の架け替え工事に伴い、首都高速1号羽田線が2週間にわたり終日通行止めに。これにより周辺だけでなく首都高全線で通常以上の混雑が予測されています。
多摩川の「高速大師橋」を架け替え
1日8万台ものクルマが行き交う東京の大動脈・首都高速1号羽田線が、2週間にわたりストップします。期間中は羽田空港へのアクセスや、東京~横浜間を移動する場合などに注意が必要です。
通行止めは、多摩川に架かる高速大師橋の架け替え工事に伴うものです。
終日通行止めとなる期間は、5月27日5時から6月10日5時まで。
区間は、羽田線・神奈川1号横羽線の平和島~大師間と、湾岸線(分岐線)の東海JCT~昭和島JCT間で、どちらも上下線が対象です。
期間中は通行止め区間にある出入口に加え、区間外にある羽田線下りの芝浦入口と勝島入口も閉鎖されます。
高速道路の通行止めにより、首都高全線や周辺の産業道路をはじめとする一般道では通常以上の渋滞が予測されています。
首都高速によると混雑は、例年特に利用の多い年末や年度末と同じ程度といいます。
なかでも横羽線は激しい渋滞が予測されており、上りの生麦JCT→大師の最大所要時間(平日、以下同じ)は通常30分のところ、期間中は5倍の150分かかる見込みです。
羽田線・横羽線の迂回ルートとなる湾岸線も大きく影響します。東行き(千葉方面)の大黒JCT→川崎浮島JCTは通常20分が、期間中は40分に。西行き(横浜方面)の葛西JCT→空港中央は通常20分が、期間中は60分になる見込みです。
通行止め区間から離れている5号池袋線上りや、6号三郷線・向島線上りなどでも、普段より渋滞が増えると予測されています。
そのため首都高速は、移動日の変更や鉄道などの利用、リモートでの対応、比較的すいている早朝・夜間の利用など、渋滞回避についての検討を呼び掛けています。
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工事は、多摩川に架かる羽田線の高速大師橋を架け替えます。
この橋は川の流れを阻害しないよう橋脚の間隔が長く、かつ、軽量化したことでたわみやすい構造をしています。
さらに1968年の開通から50年以上にわたり多くの交通量を支えてきたこともあって、老朽化が進行。首都高速によると、このような状況により橋全体に1200か所以上の疲労亀裂が発生しており、補修をしているものの、新たな亀裂の発生も確認されているといいます。
今回はその高速大師橋を、疲労亀裂が発生しにくい構造に造り替えます。
工事は通行止め期間を短くするため、「横取り一括架設工法」を採用します。これは、今の橋と新しい橋を、川に設置した橋桁移動設備でスライドさせる方法です。
首都高速は、「通行止めの詳細情報や渋滞予測などについては、高速大師橋リニューアル特設サイトで随時お知らせします。お客さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をよろしくお願いします」としています。
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