「激レアパトカー」地球12周分走った!? 驚愕の“走行距離”で引退迎える 佐賀県警の相棒「ロータリー号」とは
2023年4月26日、佐賀県鳥栖市にある鳥栖警察署でパトカーの引退式が行われました。「ロータリー号」として親しまれてきたようですが、どんなクルマなのでしょうか。
18年間活躍の「レアパトカー」 ついに引退へ
2023年4月26日、佐賀県警察の公式ツイッターにてパトカーの引退式が行われた様子が投稿されました。
長きにわたって使用されていた「ロータリー号(3代目)」は一体どんなクルマだったのでしょうか。
佐賀県鳥栖市に位置する鳥栖警察署は、佐賀県警察の公式ツイッター(@goroukun_spp)で、以下コメントともに3枚の写真を投稿しました。
「2005年(平成17年)に鳥栖ロータリークラブから寄贈を受けたパトカー、通称『ロータリー号(3代目)』の引退式を行いました。
長年にわたり管内の治安を守ってきたロータリー号の走行距離は、『501,090キロメートル』でした!お疲れさまでした」
写真には、ロータリー号のほか、関係者が並んだ記念写真、オドメーターには地球を12周分以上分に相当する、50万キロを超える走行距離が表示されている様子などが写し出されています。
なぜ今回この投稿を行ったのでしょうか。その経緯について、鳥栖警察署の担当者は以下のように話します。
「2005年に寄贈された際に寄贈式を行い、今回の引退式も申し出があったため実施されました」
引退を迎えるロータリー号は3代目で、鳥栖市の社会奉仕事業などで活動する「鳥栖ロータリークラブ」が2005年に寄贈したもの。当時同クラブが創立30周年を迎えるタイミングで記念事業として1台寄贈されたといいます。
ベースはトヨタ「プレミオ」で、他のパトカーと同様に上部の赤色灯や白と黒の塗り分けに加え、リアクオーター部分には「鳥栖ロータリー号」という文字が記されており、トランクにはシンボルマークも付されています。
3代目ロータリー号について、前出の担当者は以下のように話します。
「一般的に『警ら用無線自動車』や『交通取締用四輪車』は通称パトカーと呼ばれる車両ですが、同車は『ミニパトカー』という位置づけになります。
メンテナンスについては、日々乗る前と乗った後に洗車を行うなど、丁寧に管理しつつ管内の治安維持のために使用させていただきました」
ミニパトカーはいわゆる「小型警ら車」に分類されるもので、主に地域の巡回パトロールや街の交通取り締まりなどで利用されていたとのこと。
寄贈された2005年から現在2023年に至るまで、約18年もの間、日々メンテナンスを行いながらも丁寧に利用され続けたことで、走行距離50万キロと長きにわたって活躍してきた車両であるといえるでしょう。
今回の投稿について他ユーザーからも「本当にお疲れさまでした!」「50万キロはすごい、」「やっぱクルマは50万キロ走るんだなあ」など、走行距離に驚く声や、ロータリー号への労いの声も見られました。
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3代目ロータリー号の想いについて、前出の担当者は以下のように話します。
「同車はエンジンがダメになってしまったことで、廃車となりました。
ただ今回の投稿をうけて、『ネットの記事見せてもらいました。こんなに長く乗ってもらいありがとうございました』など、匿名であたたかい言葉をかけてもらう機会もありました。
運転技術やクルマのメンテナンスなど、多くの若手警察官がロータリー号を運転することで成長していったといえます。
まさに鳥栖署員の相棒です。ありがとうございました」
連れも、同じクルマに乗っているが、(同年式、グレートも同じ)全然壊れないと言っていました。走行距離も20万近く走っているが、税金が高くなってたまらないとぼやいていました。