「高速道路」加速車線の手前で焦って合流はNG!? 不慣れな人でもスムーズに運転するコツとは
適正な車間距離を保つのに簡単な方法がある!
タイヤの空気圧チェックや給油を済ませたら、いよいよ高速道路に乗ります。
最初の関門は、料金所を通過してからの本線への合流です。ここで初心者がありがちなミスは、うまく合流できるか躊躇してしまうことだといいます。
「サイドミラーやバックミラーで走行車線を確認し、どのクルマの後ろに入ろうか瞬時に判断をすべきですが、初心者は加速車線で十分な加速もしないままに手前で合流しがちです。
本線の合流前に、加速車線をしっかり使って流れに乗れるように十分加速し、加速車線の終わりの合流ポイントで本線に合流することが大事です。
いち早く合流したい気持ちもわかりますが、むしろ流れに乗れるまで加速して本線との速度差をなくすほうが安全だと覚えておいてください」(教習所の元教官 I氏)
ちなみに、加速車線と本線との合流ポイントで1台ごと合流することを「ファスナー合流(ジッパー合流)」といいます。これを意識していれば、自車があと何台後ろで合流できるか推測しやすいですし、手前で本線に合流する必要もないわけです。
逆にこちらが本線上ならば、合流ポイントでどのクルマに道を譲るかを判断することも重要です。
無事に本線に合流したら、流れに乗って走行するわけですが、難しいのが車間距離の取り方。「前走車との車間距離は約100mが目安」などといわれますが、簡単に車間距離を取れる方法があります。
「『0102運動』といって埼玉県警が推奨している方法ですが、たとえば前走車があるゲートを通過してから、『ゼロ、イチ、ゼロ、ニ』とカウントして『ニ』のタイミングで自車がゲートを通過するように車間距離を空ける走行のことです。
制限速度が100km/hの場合は、単純計算で秒速28m前後になりますので、3~4秒間隔で100m前後の車間距離が取れるということです。
これなら簡単に適正な車間距離が取れると思います」(教習所の元教官 I氏)
追突事故などは、車間距離の取り方が影響してきます。追突事故は車間距離が短いことで起こりやすく、さらに路面が濡れていると制動距離は約1.5倍~2倍近くも必要になるともいわれており、安全マージンとして車間距離を多めに取っておくことが必要です。
最後に、初心者や運転に不慣れなドライバーが巻き込まれやすい「あおり運転」について。ドラレコの普及にともなって以前よりは減ったとはいえ、相変わらずあおり運転の事例が報道されるなどしています。
とくに初心者は、つい速度が遅くなったりフラフラしてしまうことがありますが、こういった運転は後続車のイライラを募らせる原因にもなりそうです。
「走行中に道などがわからなくても速度はできるだけ一定に保つことや、走行車線での走行を続けること、割り込まれてもクラクションは鳴らさず、進路を譲るように心がけてください。
それでも後方からあおられたり前方で道を塞がれるようでしたら、いっそ路肩に停めて警察や道路管理会社にその場から電話しましょう。
窓やドアロックを開けろと要求されても無視するなど、とにかく関わらないでやり過ごすことが大切です」(教習所の元教官 I氏)
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高速道路では速度が出ている分、何かトラブルが起きると大きな事故に直結してしまうことから、周囲の状況と流れを判断し、スムーズに合流して走行することが求められます。
周囲に迷惑をかけない運転が、結果として自分もスムーズに走ることにつながると覚えておきましょう。
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