16万キロ走った「日産車」が1000万円の価値アリ、なぜ? 「24年前の車なのに」 高額に納得の理由とは

世界中に多くのファンが存在する日産「スカイラインGT-R(BNR34)」は様々なオークションで出品される度に注目されますが、新たに1999年式のR34が登場しました。

世界的に人気が高いR34だが…今回オークションで発見された個体は?

 日産「スカイラインGT-R(BNR34)」(以下R34)は、世界中に多くのファンが存在します。様々なオークションで出品される度に注目されますが、新たに1999年式のR34が登場しました。

今回イギリスで出品される日産「スカイラインGT-R V・spec」(Photo:Classic Traders/Silverstone Auctions)
今回イギリスで出品される日産「スカイラインGT-R V・spec」(Photo:Classic Traders/Silverstone Auctions)

 世界的に日本で1980年代後半から2000年代前半に生産・販売された国産スポーツカー注目されています。
 
 とくに日産「スカイラインGT-R」シリーズは、どの歴代モデルでも高値で取引されることが多く、新車販売時の価格よりも10倍近い値段で販売されることも珍しくありません。

 このような要因のひとつとして、アメリカの通称「25年ルール」と呼ばれる保安基準が背景にあります。

「25年ルール」とは、アメリカで、生産から25年以上が経過したクルマに対する保安基準条項の多くが免除となるというルールです。

 R34に限って言えば、グレード/仕様によって相場は異なり標準仕様の他に「ミッドナイトパープル」といったボディカラー、そして度々登場した「M・spec」、 「V・spec」、「V・spec II」、「V・spec II Nur/M・spec II Nur」など多岐にわたります。

 なかでも世界中のオークションでは、V・spec関連の出品が目立っており、安くても1500万円から、上では6000万円ほどで落札された個体も過去にはありました。

 今回、イギリスのシルバーストーンオークションが出品したもので個体は1999年式のV・specです。

 V・specは、専用エアロパーツや専用チューニングされたサスペンションを設定。さらに日産独自の4WDシステムである「アテーサ E-TS PRO」やアクティブLSD、圧縮タコメータなどを搭載していることが特徴です。

 出品された個体は、白いボディカラーをまとったモデルで、外観では大きなキズや汚れは見られず、コンディションは良好といえます。

 内装のシートもコンディションはよく、レザー部分に使用感がありますが、大きなヘタレなどは見当たりません。

 またスピードメーターを見る限り、走行距離は16万4085kmと少なくありませんが、前述のようにコンディションは良いです。

 なお出品者によれば、「2023年5月20日に自社のイベントにて競売に掛ける」としており、現在の出品金額は明かされていません。

 しかし、過去に走行距離約12万kmのV・spec(1999年式)という今回の個体とほぼ同条件のモデルが11万1000ドル(約1500万円)で落札されたこともあり、同等の金額で落札される可能性はあります。

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