個性強すぎ「SUV風コンパクトミニバン」あった!? 「蛍光グリーン模様」装備のホンダ「フリード」カスタム車とは

ホンダ「フリード」は販売台数ランキングでも常に上位に位置する人気のコンパクトミニバンです。2019年のマイナーチェンジでSUVテイストの「クロスター」が登場しましたが、実は過去の東京オートサロンで、さらにSUVテイストの強いモデルが出展されていました。

「個性」強すぎるコンパクトミニバンが存在 「落ち着き仕様」が後に市販化

 ホンダ「フリード」はコンパクトなボディに両側スライドドアと3列シートを装備するミニバンで、販売台数ランキングでは常に上位に位置している人気モデルです。
 
 現行型ではSUVのようなイメージを持たせる「クロスター」が登場しましたが、2017年に開催された「東京オートサロン2017」では、クロスターよりもさらにSUVテイストが強いコンセプトカーが出展されていました。

個性強すぎる「フリードSUV」があった!
個性強すぎる「フリードSUV」があった!

 フリードは2008年に登場したコンパクトミニバンです。

 初代モデルは、5ナンバー枠に収まるコンパクトなボディサイズに、7人が乗車できるゆとりある室内空間、そしてユーザーを問わないスタイリッシュなデザインから高い人気を獲得し、2008年下半期のミニバン販売台数において第1位を獲得するほどの人気モデルに成長しました。

 2016年9月には現行型である2代目がデビュー。フリードの特徴である、扱いやすいボディサイズや3列シート7人乗りを設定している点は踏襲しつつも、先進運転支援システム「ホンダ センシング」を設定するなど、安全性を高めています。

 また2列シート5人乗りの新タイプ「フリード+」も設定され、低床なラゲッジスペースやフルフラットとなるシートアレンジなどが魅力です。

 そんなフリードですが、2017年1月に開催された東京オートサロン2017では、アウトドアテイストを強め、個性的なスタイリングを表現した「FREED ACTIVE Concept(フリード アクティブ コンセプト)」が出展されていました。

 ベース車両はフリード+で、アクティブなスタイリングとユーティリティー性能を加え、アウトドアスポーツを楽しむライフスタイルを提案するモデルだと説明します。

 エクステリアは通常のフリードとは全く異なるデザインで、マットブルーのボディカラーをまとい、ルーフレールも装備するなど、ところどころにクロスオーバーSUVらしさを感じさせる無塗装樹脂パネルを装備。

 しかし、それ以外の点ではフリード アクティブ コンセプトはかなり異彩を放っているモデルだと言えます。

 強い存在感を示す蛍光グリーンの加飾がボディ全体に装備しており、なかでもフロントグリルやフォグランプ周辺、ボディサイド下部には複数の細い線を組み合わせた幾何学模様が施されています。

 フロントフェイスは無塗装樹脂パーツに加え、スモーク化されたヘッドライトや先述の蛍光グリーン模様により、アッパー・ロアグリルも各ダクトのエッジ部が蛍光グリーン塗装に仕上げられており、ディティールにもこだわっているようです。

 その他、ホイールやドアミラーカバーにも蛍光グリーン加飾を施しているほか、インテリアにも加飾パネルを装備。フリード+の遊び心を表現したクルマへと仕上がっています。

 このフリード アクティブ コンセプトは市販はされなかったものの、後に行われた2019年10月のマイナーチェンジで、クロスオーバーSUVのようなエクステリアを持つ「フリードクロスター」が追加されました。

 SUV風の外観デザインは遊び心と力強さと表現し、専用のフロントグリルや前後バンパー、LEDフォグランプを装着。さらにルーフレールやアルミホイール、専用色のドアアウターハンドルとドアミラーを採用し、アウトドアで映えるエクステリアを持ちます。

 内装も随所に遊び心が感じられる仕様となり、木目パネルはクロスター専用のプライウッド調を採用。コンビシートは汚れが目立たないデジタル柄とすることで、アウトドアの非日常感を演出しました。

 蛍光グリーンの派手な加飾は採用されなかったものの、同じクロスオーバーSUVスタイルという点では、フリード アクティブ コンセプトと共通点を見いだせるモデルだと言えます。

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