土砂崩れの国道168号「3kmの河原ダート道」で仮復旧 ただし通行条件多数 奈良県「引き続き広域迂回を」
奈良県十津川村の国道168号で土砂崩れが起き、通行止めが続いていましたが、河原に仮設道路ができ一般車両の通行が再開されました。ただし条件が多く、通過には注意が必要です。
十津川村で土砂崩れ
奈良県十津川村で通行止めとなっていた国道168号は、土砂崩れ現場を迂回する仮設道路ができ、2023年4月19日から一般車両の通行が再開されています。
ただ、仮設道路は未舗装路だったり、通行時間が限定されていたりと通行には注意が必要です。奈良県は引き続き国道169号などへの広域迂回を呼び掛けています。
国道168号は紀伊半島を南北に縦断する道で、県南端の十津川村の中心部も通過する重要な路線です。
しかし4月9日未明、十津川村長殿で土砂崩れが確認され通行止めに。以降、現場では復旧作業が進められ、14日19時からは緊急車両に限り通れるようになっています。
一般車両については、国道と並行して流れる熊野川(十津川)の河原に長さ約3kmの仮設道路をつくり、普通車以下の車両が通れるようにしています。
ただしこの仮設道路は未舗装路であるため徐行が必要です。また、交互通行のため通常より時間を要する見込みといいます。
さらに、車両の安全確保のためガードマンを配置し、通行可能時間を7時から18時に限定するほか、降雨や河川水位の状況により通行が禁止される場合があります。
奈良県は、この地域を目的地とせず通過する場合は、国道168号と同様に紀伊半島を縦断する国道169号を使うなど、広域迂回に協力するよう呼び掛けています。
また、土砂崩れの現場では、引き続き一般車両の通行確保に向けた応急対策や規制解除に向けた恒久対策を進めていくとしています。
なお、ここを通る奈良交通の路線バス「八木新宮線」は、全長169.8km、停留所数168で、高速道路を使わないバス路線として日本一の長さを誇ることで知られていますが、現在は通行規制区間の前後で折り返し運転をしています。
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