4WD車は万能じゃない!? アウトドア時の「油断」は禁物…過去には死亡事故も 悪路や河川で気をつけるべきコトは
高い最低地上高と4WDで悪路走破性の高さが魅力のSUVですが、その性能を過信して、どこでも走れると勘違いしてしまうユーザーもいるようです。オフロードや悪路を走るときはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
4WDは万能じゃない! アウトドアシーンで気をつけるべきコトとは?
いよいよアウトドアレジャーの本格的なシーズンがやってきます。
愛車で山奥や砂浜、河原など自然豊かなキャンプ場に出かける人もいるかもしれません。
道中に未舗装路を通ることもあり「アウトドア&キャンプ=4WD車」という印象を持っている人も多いでしょうが、実は4WDは万能なクルマではないのです。

4WDは4本のタイヤに駆動力が伝わることから、一般的に優れた走破性を持つものと考えられていますが、4WDにもいろいろなタイプがあります。
スズキ「ジムニー」やジープ「ラングラー」が採用するパートタイム4WD、SUVやミニバン、ステーションワゴンに採用されるフルタイム4WD、そしてフルタイム4WDでもトヨタ「ランドクルーザー」のようにセンターデフロックが可能なものなどまちまちです。
ざっくりとした言い方をすれば、パートタイム4WDに比べるとフルタイム4WDはスタックしやすく、悪路走破性という点では劣ると言わざるを得ません。
もちろん、パートタイム4WDでも無敵とは言い難く、場所によっては簡単にスタックしてしまうことがあります。
レジャーに行く際に気をつけなければならないスポットはいくつかありますが、その筆頭に来るのが砂浜です。
海水浴場の駐車場は砂の上に設定されている場合があり、季節外れだと十分な整備がなされていないことがほとんどです。
整地されていない砂浜は柔らかくなっていることが多く、本格オフロード4WDでも油断すると簡単にスタックしてしまいます。
そうした中でゴールデンウィーク以降、本格的な行楽シーズンがやってくると、海水浴場でスタックするクルマが多くなると、千葉県の漁業関係者はいいます。
「ウチは夏に海の家を開くのですが、1週間に数台はスタックしたから助けて欲しいとやってくる人がいますね。
砂は表面が堅そうに見えても下が柔らかく、アクセルを開けすぎると簡単にタイヤが埋まってしまうんですよ」

砂はタイヤのトラクションを発揮しにくいため、悪路に強いと言われている4WDでも簡単にタイヤが空転します。
特にフルタイム4WDは特別な機構を持っていないと、一輪が空転したら全輪が停止してしまうというメカ特性があります。
しかも、4WDは悪路走破性が高いので砂浜の奥まで走ってしまい、気がついた時には取り返しがつかいないというケースが多いのです。




















