4WD車は万能じゃない!? アウトドア時の「油断」は禁物…過去には死亡事故も 悪路や河川で気をつけるべきコトは
過去には死亡事故も…河川増水の危険とは…
河川で最も危険なのが増水です。
夕立やゲリラ豪雨の直後は降雨から僅か数分で川の水量が劇変します。
水が増えた状態で渡河しようとすると、2トンもあるオフロード4WDでも簡単に流されますし、もちろん四輪駆動であることも意味を持ちません。
実際の状況について、神奈川県の河川敷にあるキャンプ場オーナーは次のように語ります。
「ウチにも多くのお客さんが来てくれますが、実は河川敷というのは難易度が高い場所です。
昨今は夏に天候が激変することが多く、水際は危険をはらんでいます。
お客さんの中には『ウチのクルマは4WDだし、重いから流されない』という人がいますが、2014年に神奈川県内のキャンプ場で川を渡ろうとしたクルマが流された事故を考えれば、4WDも2WDもまったく関係ないわけです。
エキスパートほど、河川の中での運転は慎重になりますね」
ちなみに、前述してきたようなスポットでスタックした場合の鉄則があります。
それは、少しでもタイヤが空転したら、すぐにアクセルを戻すこと。そして、一度来たルートをバックするのが無難です。そして再度、別なラインを通って走破を試みます。
スタックしてしまった場合は慌てず、タイヤを数cmづつ前後に動かします。
前進で進める所まで動かし、タイヤが空転、停止してしまったら、すばやく後退。また空転、停止したら再度前進。
これを繰り返しているうちに、スタックから脱出できる時があります。この脱出法を「もみ出し」と言います。
フルタイム4WDでトラクションコントロール(TRCなど)が付いたクルマの場合は、その機能をOFFにします。
ブレーキLSDトラクションコントロール機能が付いている場合は、TRCをOFFにすると作動しなくなるので注意しましょう。
※ ※ ※
メカやドライブテクニックに自信がないという人は、キャンプ場スタッフやロードサービスにレスキューを依頼するのが無難です。
自己流であがくと、かえって状況を悪くする場合があります。アウトドアレジャーに行く機会が多い人は、牽引ロープをいつも携行しておくと安心なのではないでしょうか。
4WDは走行時の安全性を高め、悪路走破性も向上させる駆動システムですが、万能ではありません。
2WDよりも少しだけ走破性が高いくらいに考え、未舗装の場所では特に慎重に走ることをオススメします。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
まあ、自分が軽SUVの記事によく書いている事ですね。
4WDが万能じゃないというよりも、SUVってウリにしている車でも「なんちゃってSUVは要注意」なんだけど。
中には4WDの軽トラ以下の走破性しかない車もありますから。それに例えジムニーが軽最強でも、ドライバー次第ではその軽トラ以下になってしまうこともありますよね。
立派な性能の車がひっくり返っていたり、転落していたり、路肩に突っ込んでいたりするのを散々見ている訳ですが、単純に「うっわ、(運転しているヤツ)だせぇ」と思われる訳ですよ。
要するに、自分の車がどんな事まで可能かどうかを理解して運転することが大事って話です。試すなら徐々にです。いきなり万能だと思って過信してると経験値がないまま車を駄目にしちゃう。
そういえば、RVのレンタカーを借りた客が泥遊びでエンジンルームまで泥だらけにされた事件もありましたね。ランクルでしたっけ?。レンタカー会社も4WDを貸す時には注意しないとね。腹とかガリガリに擦って返されたら泣きますよね。
あと、これからゲリラ豪雨の季節ですよ。道路が冠水している時に、高車高の車で無理に水を漕いで運転すると廃車になってしまう上に、ドアが水圧で開かず、浸水で電装系逝って窓も開かずに流されて溺死ってことに成らないと良いけど。(ほい、ネタ投下)
高めの段差は腹擦りすることがあるからジャンプして超えたいんだけど、ジャンプして超えられるような車が減りました。耐水深は書いてある車はありますが、何センチまでジャンプできるかを書いてある車がないのが残念です。オフロードバイクなら屋根の高さぐらいからの落下試験はやってると思うんですが、四駆の場合は何メートルからの落下試験をやっているのでしょうかね。クロカンやっていると1mぐらいは飛びたいと思う時があります。