「なぜエアコン効かない?」 車内に「冷たい風」が出てこない、原因は? 夏前に出来る対策とは
春になると暖かくなり、冷房を使用する機会が増えてきます。しかし、いざ使おうとすると「冷えない」という事態も考えられますが、どういった対策が必要なのでしょうか。
カーエアコンの「冷媒」は減ったら補充が必要
春の訪れとともに気温が暖かくなり、だんだんとクルマに暖房を入れる日も減っていき、今度は冷房を使うことになります。
しかし、いざ夏場に冷房のスイッチを入れても「冷えない」という事態になることもあるといいますが、今のうちから準備出来ることはあるのでしょうか。
クルマの空調機能には暖房と冷房のふたつがあります。
暖房は、基本的にエンジンから発生する熱を下げるため使用する冷却水が温まった状態に風を当てること暖かい空気が作り出されます(電気自動車においては電気を利用する車種も)。
冷房は、「冷媒(エアコンガス)」を密閉されたエアコンシステム内で循環させるとことで、「気化(蒸発)→液化→気化」が繰り返され、このガスが気化するときに周囲の熱を奪うという性質を利用して、冷房効果を発揮しています。
しかし、久しぶりに冷房を使用する際に「冷えない」という現象が起こることがあります。
冷えない原因のひとつには、エアコンフィルターが詰まることで正しく風が出てこないということが第一に挙げられます。
エアコンフィルターとは、花粉やホコリなどをろ過して車内の空気を清浄にしてくれるアイテムです。
特に春は花粉症の季節となり、エアコンフィルターに花粉やホコリが詰まることで、空調の効きが悪くなります。
そのためカー用品店の販売担当者によると「目安としては1年に1回の交換を行う必要がある」と言います。
また、年式が古いクルマなどで見られる例として、エアコンガスが漏れ出しているケースも考えられます。
カーエアコンのガス漏れについてオートバックスセブンの広報担当者は、以下のように話します。
「エアコンのガス漏れは、くだの部分に穴が空いてしまい漏れてしまっているということも考えられるため、ガスを注入する必要があります。
ただ、くだの部分に穴が空いたままだとガスを注入してもまたすぐにガス漏れしてしまうため、部品を修理、交換していただく必要があります」
※ ※ ※
軽いガス漏れであれば、クルマ用のガス漏れ防止剤を使用するか、ガソリンスタンドやディーラーなどでガスを補充すれば解決することがありますが、ガス漏れは目で見ただけでは判断が難しいようです。
そのため、年式が古いクルマや、過酷な環境で使用している場合などは、一度確認しておくのが良いかもしれません。
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