車内のマスコット「アナログ時計」なぜ減少? 高級感あり「憧れる」人も… 採用減った理由とは
アナログ時計が不要になった背景は?
では、なぜクルマからアナログ時計が減少したのでしょうか。とあるメーカー系販売店の担当者は、その理由について以下のように話します。
「現在ではカーナビやディスプレイオーディオが普及し、ほとんどのクルマに装備されています。
カーナビ上での時計は電波時計になっている場合もあり、わざわざアナログ時計を設置する必要がなくなったという点が、減少した背景なのではないかと思います。
ユーザーから『アナログ時計のオプションが欲しい』といった声もいただいておりません」
数年前からクルマのインテリアデザインのトレンドが、テスラを代表とする、ナビゲーションや空調をまとめてコントロールできる大型タッチパネルを備えるタイプが増えてきました。
最近ではメルセデス・ベンツやジャガーはもちろんのこと、フェラーリやランボルギーニまでもが、センターコンソールやメーターまで液晶パネルが採用されています。
そうした動向について、とある自動車メーカーのデザイン担当者は次のように話しています。
「最近のクルマではディスプレイのデザイン&機能、そして配置が優先されます。
ディスプレイ内に集約出来るものは出来るだけ集約するという傾向もあり、かつて内装のマスコット的役割もあったアナログ時計は減っていると考えられます。
一方でアナログ時計が残る車種においては、それらの合理的な考えよりもそのクルマのアイデンティティとして重要と判断されて残されていると考えられます」
※ ※ ※
現在のクルマではデジタル/アナログに限らず時計単体で設置するよりも、メーター内やセンターコンソール内で時刻を確認することが当たり前になっています。
クルマの運転に限っていえば、デジタル時計のほうが視認性が高いため、今後もこのトレンドは変わらないのが現状といえるかもしれません。
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