2023年4月12日、トヨタは新型「クラウン」シリーズのうち、2023年9月に発売した「クラウン クロスオーバー」を除く、未発売の3つのモデルについての新たな情報を発表しました。そのなかには、各クラウンシリーズの発売時期も公開されています。
　
　ここでは、新型クラウンシリーズの中でも高い運動性能が期待される新型「クラウン スポーツ」に焦点を当て、新たに判明した情報について紹介します。

　クラウンは1955年の初代モデル登場以来、16代目となる新型モデルまで途切れることなく一貫して同じ車名を保ち続けた、トヨタを代表する長寿モデルのひとつです。

　2022年7月15日に発表された新型クラウンは、伝統的なセダンの形状を引き継いだ「クラウン セダン」のほかに、セダンとSUVを融合した「クラウン クロスオーバー」、スポーティな走りを楽しめるミドルサイズSUVの「クラウン スポーツ」、落ち着いた雰囲気と高い実用性を備えた大型SUV「クラウン エステート」といった、合計4つのボディタイプを展開。新たなクラウンシリーズとして、初めて海外でも広く販売されるモデルになりました。

　なかでも、新型クラウン スポーツの特設ページでは、「エモーショナルで創造的な雰囲気を持ち、乗り降りや運転のしやすいパッケージと共に、俊敏でスポーティな走りが楽しめる、新しいカタチのスポーツSUV」とそのコンセプトを紹介しています。

　今回発表された情報では、新型クラウン スポーツに搭載されるパワートレインにHEVとPHEVの2タイプが用意されることや、いずれも駆動方式は4WDのみであることなどが明らかになりました。

　新型クラウン スポーツのボディサイズは、全長4710mm×全幅1880mm×全高1560mm、ホイールベースは2770mm（開発目標値）。

　同じく国内で販売されるトヨタ車で比較すると、ミドルサイズSUVの「ハリアー」が全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm、ホイールベースは2690mmなので、新型クラウン スポーツはハリアーより若干幅広かつ全高が低いものの、ほぼ同等クラスだとわかります。

　ただし、ハリアーの方が全長が長いのに対して、ホイールベースは新型クラウン スポーツの方が長いなどのディメンションの違いもあり、新型クラウン スポーツがどれほどスポーティな走りを発揮できるのかに期待が高まります。

　新型クラウン スポーツのデザインは、新世代のプレミアムカーにふさわしい高級感を備えながらも、若々しく活発で躍動感のあるスタイリングに仕上がっています。

　インパネまわりの形状は、先行発売したクラウン クロスオーバーに通じるディテールが採用されていますが、内装色のカラーバリエーションとして、ブラックに加えタン、レッドの3色が用意されるようです。

　また、ボディカラーは、単色（モノトーン）の6色、バイトーン（2トーンカラー）5色の全11色が用意される模様です。

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　新たに発表された情報によると、新型クラウン スポーツは2023年秋に発売されるといいます。

　価格や荷室長などの寸法は明らかにされていませんが、ホイールサイズが21インチであることや乗車定員が5名であることが公開されています。

　発売が近づくにつれて詳細情報が明らかになると見られており、新型クラウン スポーツの続報に引き続き注目が集まります。