あっ危ないっ! 高速道路「事故」約半分は「よそ見」が原因!? 何より気を付けたい渋滞時の「注意事項」とは

ゴールデンウィークのお出かけでイチバン困るのが高速の渋滞です。ただでさえ交通量が多いところでさらに事故渋滞が重なると大変なことになります。高速の事故原因は一体何が多いのでしょうか。

高速道の事故原因で最も多いのは「速度超過」ではなく「よそ見」だった!

 ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの大型連休は、高速道路がいつも以上に渋滞しますが、そんななかで事故が原因の渋滞も加わり、その距離が数十キロに及ぶこともあります。
 
 こうした高速道路での事故原因には、どのようなものがあるのでしょう。実はその原因の半数近くが「よそ見」による前方不注意だといいます。

せっかくのドライブも予期せぬ事故で台無しになってしまいます[画像はイメージです]
せっかくのドライブも予期せぬ事故で台無しになってしまいます[画像はイメージです]

 高速道路の事故と聞くと、真っ先に「速度超過」を事故原因としてイメージする人も多いと思います。

 警察庁交通局が2020年に発表した「平成29年(2017年)中の交通事故の発生状況」によると、高速道路での事故原因の1位は前方不注意で、全体の45%を占めます。

 続いて2位が「動静不注意」(24%)、3位「安全不確認」(12%)、4位「運転操作不適」、5位「車間距離違反」と続きます。ちなみに、安全速度違反は全体の1%とごくわずかでした。

 2位の動静不注意とは、相手の車両を確認していたにも関わらず、危険を予測できず、事故に至ったケースです。

 車線変更や合流、PAやSA、出口での接触事故に多く「まさか、〇〇するとは思わなかった」と、瞬時の危険回避ができなかったケースです。

 3位の安全不確認も2位と同様に、SAやPAで駐車からバックで発進する際の安全確認不足や、駐車場での人との接触、車線変更時の「ウィンカーを出してから周りを確認し、3秒以上後に車線を変更する」ルールを怠った結果、接触事故につながったケースがあります。

 事故原因の上位3位までが確認、不注意によるもので全体の80%近くにもなることがわかっています。

 なかでも1位の前方不注意の原因として挙げられるのが「よそ見」です。

 高速道路の運転中によそ見をしてしまうのはなぜなのでしょう。

 高速道路を利用する場合、長距離を移動するケースが多く、ドライバーの運転は長時間になります。通常の一般道よりも速い時速80キロを超えて走行するため、よりていねいに運転する必要があります。

 ところが高速道路が見通しの良い広い道路であることや、防音壁や植え込みの景色が長く続くこと、さらに右左折や信号による停車もなくひたすら走行できることで、時間の経過とともに、ドライバーも運転に慣れてしまうことが原因の1つとして挙げられます。

 また、最新のクルマの室内は高い静粛性をもち、高速走行中の振動も抑えられるようになりました。

 そのため揺れも少なく、静かな車内では体感スピードも感じにくくなります。周りのクルマも同様のスピードで走っているため、高速で走行している実感が薄くなってしまうことも、ドライバーの気の緩みを引き起こしてしまう要因です。

 ドライバーの集中向上や防音のために設けられている高速道路の防音壁や植え込みが、同じ景色の継続を作り出し、一瞬のよそ見につながってしまうケースもあるといいます。

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