「標識見えないのに…」の主張は通る? 枝葉で隠れた道路標識の場所で違反!? 取締り受けたらどうすればいいのか

標識が見えない状況で取り締まりを受けたらどうすればいいのか?

 この「見えやすいように設置する」ことに関し、過去の判例では「道路標識は、ただ見えさえすればよいというものではなく、歩行者、車両等の運転者が、いかなる車両のいかなる通行を規制するのかが容易に判別できる方法で設置すべきものであることはいうまでもない。」とした上で、道路標識が見えやすく設置されていない場合には通行規制が適法かつ有効とはいえず、交通違反が成立しないと判断しています。

 つまり木が生い茂って道路標識をすべて覆っている、クルマのドライバーから非常に見えにくい位置に道路標識が設置されているなどの状況があれば、場合によっては交通違反に当たらない可能性があるのです。

こんだけ薄れていると標識として機能してない?
こんだけ薄れていると標識として機能してない?

 もしそのような状況で取り締まりを受けた場合には、警察官に対して道路標識が見えにくい状況であったことを伝え、警察官とともに道路標識の状況を確認しましょう。

 また自分の主張が認められず、後日交通違反の事実について裁判などで争う可能性があれば道路標識の写真を撮影して記録化しておくことも重要です。

※※※

 道路標識が木や枝で覆われている場合、有効な通行規制とはいえず、交通違反が成立しないと判断される可能性があります。

 ただし道路標識が見えにくくなっていても、道路標識の近くには停止線や横断歩道・自転車横断帯などの道路標示があるため、交通事故防止の観点から道路標識だけでなく道路標示にも注意して運転することが大切といえるでしょう。

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