マイナンバーカード所持しないと「免許不携帯」になる? 24年度末に「一体化」で何が変わる? 気になるメリット/デメリットとは
一体化で見た目は何が変わるのか?
一体化の方法については、警察庁が過去に公表した説明資料の中でマイナンバーカードのICチップに運転免許証の情報を組み込むイメージとされています。
具体的には運転免許証の交付年月日、有効期間、免許の種別、免許番号などがマイナンバーカードのICチップ内に搭載され、それらの情報は外観上見えなくなる予定です。
この一体化に対してはSNS上で「運転免許証や保険証、マイナンバーカードなどあらゆるカードがかさばるので1枚にまとめてくれてありがたい」と歓迎する声がある一方、「警察が切符を切るときはどうやって免許の情報を確認するんだろう?」、「一体化したマイナンバーカードを家に忘れて運転したら免許不携帯になるのかな?」といった疑問の声もあがっています。

前述の説明資料では交通違反の取り締まりに関して、携帯端末を使って交通反則切符を自動作成する旨が掲載されており、詳細は明らかになっていなません。
しかし、警視庁で運用されているタブレット型の「交通携帯端末(TAP)」など警察の機器でマイナンバーカードのICチップ内の免許情報を読み取り、それをもとに交通反則切符を作成するものとみられます。
また、道路交通法の改正により運転免許証と一体化したマイナンバーカードは免許証とみなされるため、クルマの運転中に携帯していないと免許証不携帯に該当するといえるでしょう。
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政府は2024年度末からマイナンバーカードと運転免許証の一体化を進める方針です。
2023年4月現在、運転免許証が廃止される予定はなく、マイナンバーカードとの一体化はあくまで希望した人がおこなうというスタンスになっています。
しかし今後、方針が変更される可能性も考えられるため政府の動向を注視していくことが大切といえます。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。















