なぜ出現? 駐車場の「7色に輝くシミ」 ぱっと見キレイも愛車からの「SOS」サイン? 虹色の「跡」に早めに対処すべき理由とは

虹色のシミ発見! 「オイル漏れ」対処法は?

 虹色のシミはオイルの漏れやにじみによって現れるものです。すなわち、可能な限り早い段階で原因を特定して手を打つことが必要です。
 
 一方で、そのままの状態で放置してしまうとどうなるのでしょうか。

火災予防のためにもオイル漏れを見つけたら早急に修理すべし!
火災予防のためにもオイル漏れを見つけたら早急に修理すべし!

 まずは火災のおそれが高くなります。オイルが漏れている状態でマフラーなど、高温となる部位に触れた場合発火する可能性は避けられません。

 特にエンジン本体の周囲からエンジンオイルが漏れ出してしまうと排気系統などへと容易に伝ってしまうため、実際にJAF(日本自動車連盟)でも車両火災要因のひとつとして挙げられています。

 またオイルが漏れているということは、各機構の動作に必要な適正量よりも低下するため、例えばエンジンオイルであればスムーズに動かす潤滑性能が失われ、エンジンに致命的な損傷を招くことも考えられます。

 ほかにもブレーキオイルであれば、必要な油圧が不足しブレーキが利かなくなるほか、ミッションオイルが減ると変速できなくなったり、ミッションが滑ってしまい駆動輪に力が伝わらなかったりということもあります。

 さらに言えば、オイルが漏れているような状態では車検も通りません。

 雨の日に虹色のシミを見つけた場合は、クルマからのSOSのサインであることを認識し、早めに対処したほうが良いと言えます。

 なお、雨で路面が濡れていないときに地面にオイルが垂れると黒いシミとなります。

 砂利の駐車場などでは分かりづらいかもしれませんが、アスファルトやコンクリートの駐車場であればオイルが漏れていることは、ひと目で判別できます。

 劣化によりトラブルの起きやすい旧車オーナーなどは特に、クルマの健康診断のひとつとして駐車場の路面にシミがないかをチェックすることが良さそうです。

 ほかにも、駐車場で見つかるシミにはエンジンを冷却するクーラント(冷却水)の漏れによるものがあり、こちらも冷却水の不足によるオーバーヒートを防ぐために早めの対処が必要です。

 クーラント漏れの場合は独特な匂いや色(赤や緑などメーカーにより異なる)で判別できます。

 なお、駐車場のシミはエアコンの結露で発生した排水でも生じるため、同じシミでも何に由来するものなのかをチェックしておくと良いでしょう。

※ ※ ※

 クルマのトラブルを示唆する路面のシミですが、それを修理しても今度は駐車場に残ったシミを除去したくなります。

 しかし、駐車場などの床がコンクリートだと、油分を含むオイルのシミはそう簡単には取れません。

 業務用クリーナーなどではきれいにできるものもありますが、一般ユーザーには入手が難しいものもあります。

 どうしても駐車場のオイルシミが気になるのであれば、専門の清掃業者を探してみると良いかもしれません。

 また、今後同様なトラブルが起きた際に発見しやすくなるためにも、クルマだけでなく駐車場の床もきれいにしておくと良さそうです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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