岐阜~福井の「最短ルート」年内開通へ! 長大トンネルで1時間ほど短縮 県境越える国道417号「冠山峠道路」

岐阜~福井の最短ルートとなる国道417号「冠山峠道路」が、2023年に開通する見込みです。

4.8kmの長いトンネルで峠越え

 岐阜と福井を最短距離で結ぶ国道が、2023年内に開通する見込みです。4.8kmのトンネルなどで峠を越えていくこのルートの開通で、両県はどのくらい近付くのでしょうか。

国道417号「冠山峠道路」の福井側・田代地区の状況。2023年3月現在(画像:国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所)
国道417号「冠山峠道路」の福井側・田代地区の状況。2023年3月現在(画像:国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所)

 建設が進んでいるのは、国道417号の「冠山峠道路」です。

 国道417号は岐阜県大垣市を起点とし、南越前町に至る延長約150kmの道路です。

 大垣市を出ると池田町を経て揖斐川沿いに北上。上流の揖斐川町では日本一の貯水量を誇る徳山ダム(徳山湖)の横を通ります。福井県側は池田町・越前市・鯖江市・越前町を経由します。

 このうち岐阜・福井の両県にまたがる冠山峠付近は、国道が途切れています。

 クルマで峠を越えるには、幅が狭く急勾配と急カーブが20km近く続く林道を走る必要がありますが、悪天候時は通れず、冬期通行止めも年間200日近くに上るといった課題があります。

 冠山峠道路は、この区間をショートカットする延長7.8kmの新しい道です。標高1256.6mの冠山の直下を、長さ1238mの冠峠第1号トンネルや4834mの第2号トンネル(いずれも仮称)などでくぐり、国道の断絶区間をつなぎます。

 国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所によると、冠山峠道路は2003年に事業化され、2本のトンネルは掘削が2020年12月までに終了しています。現在はトンネル以外の区間も含め土工や舗装工事などが進行中です。

 道路は幅員7m、車道2車線、設計速度50km/hで整備されます。

 岐阜県揖斐川町から福井県池田町へは現在、名神・北陸道経由で約150km・約2時間15分、林道(冠山峠)経由で約80km・約2時間35分かかりますが、冠山峠道路が開通すると約65km・約1時間25分まで短縮される見込みです。

 年内開通を控え、国道417号沿線の市町でつくる建設促進期成同盟会は、岐阜・福井両県にまたがる周遊観光ゾーンの形成などが期待されるとして、冠山峠道路を含む約46kmのドライブコースの愛称を募集(締切済み)。その後、案を絞った上で5~6月に一般参加で最終投票を行う方針です。

【地図】山奥を貫通! 岐阜~福井結ぶ「冠山峠道路」のルートを地図で見る(15枚)

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