東京・世田谷の「激狭バス通り」ついに改善へ 環八~甲州街道結ぶ都道の“バイパス”23日開通
東京都世田谷区で建設が進む都市計画道路補助線街路第54号線のうち、榎交差点から駒大グランドまでの区間が開通します。
榎~駒大グランド間が開通
東京都は2023年4月6日、世田谷区内で建設を進めている都市計画道路補助線街路第54号線のうち、榎交差点から都立祖師谷公園までの区間約430mが23日14時に開通すると発表しました。
並行する現道の都道118号調布経堂停車場線は、国道20号(甲州街道)の仙川二丁目交差点(調布市)を起点とし、京王線の仙川駅付近や都道311号環状八号線(環八通り)の千歳台交差点などを経由して小田急線の経堂駅付近(世田谷区)に至る道路です。
かつて江戸湊・青山・渋谷方面と深大寺・府中方面の行き来に使われていた古道「滝坂道」の道筋を受け継いでいます。
開通区間付近の現道は、地元の生活道路のほか、環八通りと甲州街道を結ぶ抜け道や、成城学園前駅と千歳烏山駅・千歳船橋駅を結ぶ路線バスの経路としての役割も担っています。クルマやバスだけでなく歩行者や自転車の往来も活発です。
しかし道幅は狭く、場所によってはバスだけでなく普通車でもすれ違いが困難な場所があり、電柱には多くの擦り傷が。幅2m以上の車両は路線バスを除き通れませんが、それでも立ち往生したクルマによって歩行者や自転車も前に進めない様子も見られます。全員がうまく譲り合わないと通過できない区間です。
新たにできる道路は、幅員15m、車道2車線、両側歩道付きで整備されます。榎から駒大グランドに下りていく坂に、ゆったりとしたバイパスができます。
なお、この道路はさらに、仙川を渡って神明神社の裏を通り成城通りにまで延びる事業が進行中。そしてその先も西へ進み都道114号武蔵野狛江線(松原通り)につながる計画も進んでいます。
全線拡張しないと大した改善にはならないんですが、仙川近辺は住宅が入り組んでいて用地買収は難しいかと。