どこまで上がる? 日産が誇る「GT-R」は高騰傾向! ホンダが誇る「NSX」は安定傾向? 中古車事情はいかに
限定生産の「タイプS」は高騰すること必至?
一方、2代目NSXの最終モデルである「タイプS」は、今後中古車市場で高騰する可能性を秘めています。
2022年モデルとして世界限定350台で登場した「タイプS」は、よりスポーティな存在感のあるフロントマスクが与えられているほか、システム最高出力は610馬力にまで高められています。
タイプSは、新車価格が2794万円と超高額であるにもかかわらず、日本に割り当てられた30台は即完売しています。
そんなタイプSですが、現在のところ、国内外の中古車市場ではほとんど流通していないようです。
タイプSの需要がどれほどあるのかは未知数ですが、中古車相場は需要と供給のバランスによって決定されることを考えると、供給量が皆無である現状は中古車価格が高騰する条件は整っています。
そのうえ、新車の生産が終了していることから、今後中古車市場における供給量が大きく増えることはありません。
それはつまり、一定の状態を保ったまま保有していれば、今後大きく価値が下がる可能性は少ないということを意味しています。
近年、希少なスポーツカーなどが新車価格を大きく超えるような価格で取引されるようになった背景には、特定のクルマが投資対象として非常に優良なものであるということが、世界中の投資家たちの間で共通認識となったことが大きく関係しています。
日産「スカイライン GT-R(BNR34)」やトヨタ「スープラ(A80)」のように、投資家たちの目に留まったことで中古車価格が急激に高騰した例も少なくありません。
クルマを投資対象とするのがよいことなのかどうかという点には議論の余地がありますが、こうした事情から2代目NSXも今後中古車価格が大きく高騰する可能性はありそうです。
そのなかでも、生産台数の限られているタイプSは、驚くほどの価格を見せるかもしれません。
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ちなみに、2021年にはタイプSの第1号車がアメリカのオークションに登場し、110万ドル(約1億4600万円)という価格で落札されています。
落札金額はすべて慈善団体に寄付されるというチャリティ目的のオークションであったため、クルマそのものの価値ということはできませんが、それでも2代目NSXの人気の高さがうかがえるエピソードのひとつと言えます。
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