1億円超え確実!? 日産「スカイラインGT-R」極上青ボディがスゴい! R34が高額な落札見込める理由とは

大人気映画「ワイルド・スピード」シリーズで実際に使用された日産「スカイラインGT-R(BNR34)」が、まもなく海外のオークションに出品されることが明らかになり、多くのファンが注目しています。

劇中で使用されたR34、価格は1億円以上か?

 世界最大のオークショニアのひとつである「bonhams(ボナムス)」は2023年3月29日、4月28日から5月5日にかけてドイツ・ブリュッセルで開催されるオークションで、1台の日産「スカイラインGT-R(BNR34)」(以下R34)を出品することを明らかにしました。
 
 鮮やかな「ベイサイド・ブルー」が美しいこのスカイライン GT-Rは、大人気映画シリーズ「ワイルド・スピード」シリーズで実際に使用された個体です。

落札価格は1億超えになる? 映画「ワイルド・スピード MAX」に登場する日産「スカイラインGT-R(BNR34型)」がオークションに現る!((C)Bonhams 2001-2023)
落札価格は1億超えになる? 映画「ワイルド・スピード MAX」に登場する日産「スカイラインGT-R(BNR34型)」がオークションに現る!((C)Bonhams 2001-2023)

 このスカイラインGT-Rが登場したのは、シリーズ4作目にあたる「ワイルド・スピード MAX」です。

 そのなかで、主人公のひとりであるブライアン・オコナーの愛車として登場したこの個体は、シリーズで最も有名なクルマのひとつです。

 シリーズのほかの作品同様、派手なカースタントアクションが特徴の「ワイルド・スピード MAX」では、いくつかのシーンでスカイラインGT-Rと外装を良く似せた「GT-T」が使用されていました。

 一方、今回出品された個体は作中に登場する唯一のスカイラインGT-Rであるといいます。

 ボナムスによると、ベースとなったR34は日本で購入された後、アメリカの「カイゾー・インダストリーズ」のダリル・アリソン氏によってカスタマイズされたワンオフモデルです。

 ブライアン・オコナーを演じる故ポール・ウォーカー氏は、プライベートでも大のクルマ好きであったことから、作中で使用するスカイラインGT-Rにも自身の好みを色濃く反映させていたと言われています。

 たとえば、ボディにステッカーをベタベタと貼り付けた「ステッカー・ボンバー」は運転したくないと言い、スカイラインGT-Rの美しいボディラインを強調するよう努めたといいます。

 また、リアフォグランプを赤から白に変えるように指示を出したとも言われており、ポール・ウォーカー氏のこだわりが細部にまで現れたモデルとなっています。

 さらに、作中のスカイラインGT-Rに採用されていた大型のダッシュボードモニターもそのまま残されています。

 そのほか、シートはドライバーであるポール・ウォーカー氏に合わせてカスタマイズされているなど、ファンにとってはたまらない1台となっています。

 もちろん、1台のスカイラインGT-Rとしても見ても、非常に優れた個体であることは言うまでもありません。

 特注のロールケージ、19インチのカスタムホイール、ニスモ製マフラーやローダウンスプリング。

 そしてインタークーラーなどの強化により550psへと高められたRB26DETTエンジンなど、カスタムカーとしての完成度も非常に高いことがわかります。

 実はこの個体、2009年に映画が公開された後、しばらくの間アメリカ当局の差し押さえを受けていました。

 その後、2012年以降はドイツで保管されており、現地のイベントなどでしばしば披露されていたようです。

 ワイルド・スピードシリーズで実際に使用されたこの貴重なスカイラインGT-Rに対して、どのような値段が付けられるのかに期待が集まります。

※ ※ ※

 唯一無二のこの個体ですが、現段階ではボナムスによる落札予想額は公開されていません。

 一方、スカイラインGT-R自体の価値に加えて、ポール・ウォーカー氏が実際にハンドルを握ったものということもあり、少なくとも1億円以上の価格となることが確実視されています。

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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